学べる漫画について調査した

読者の目的

大きな分類としては、読者の目的が娯楽なのか学びなのか

娯楽目的

娯楽目的では、ゆるキャン△焼きたて!!ジャぱんドラゴン桜ゴッドハンド輝、などの漫画としての娯楽要素を高めるためにテーマを扱っているものがある。 こちらは、対象読者層が広く、供給量が多いためか価格が比較的安い(1000以下)。

もちろん、こちらは実践することが目的ではないため、ドラゴン桜の東大受験や、ゴッドハンド輝の医学など、実践のハードルが高いものもある。逆に、ゆるキャン△のキャンプや焼きたてジャぱんのパン作りなど、実践のハードルの低いものは、それをきっかけに始めた人が比較的多数見受けられる。 扱われているテーマが趣味として成り立っているのか、職業(受験)なのかによってその後の行動に影響が出るだろう。

漫画だけではなく、ドラマでも同様である。作品をきっかけにして目指す人が出てくる場合もあるようである。 検察を取り扱ったドラマHEROでは、文科省が道徳教育とコラボしてポスターを学校に貼ったりしていた。

多くの動機付けと、少しの知識が含まれていて楽しく実践できるよう。また、その知識の部分に興味がないと読み飛ばしてストーリーだけでも楽しむことができる人もいるだろう。

学習目的

学習目的では、大学4年間の経済学がマンガで学べる、、マンガでわかる7つの習慣、まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?、まんがでわかる自律神経の整え方、などの学ぶことを目的として、障壁を減らすために漫画が使われている。 テーマに関しては、一般用語として学問やキーワードを扱っているものや、特定の名著をテーマにしたものがある。

比率

比率も作品ごとに異なる。目的の項目で分けた娯楽目的のものは、確認した作品はほとんど漫画のページばかりであった。

学習目的のものは、作品により比率が大きく異なる。漫画が大半の作品から、漫画が一部のページだけのものが存在する。

漫画の比率が多いものは、漫画の中で説明をしていて、少ないものはどんな場面で使えるかのケースを説明した後に、活字や図解で説明をしている。

後者の漫画が少ないものは、動機付けを漫画で行い、知識は活字でしているようである。

密度

密度についても、目的ごとに大きな差がある。

娯楽目的の書籍は、専門知識も紹介するが一話あたりに数ページの知識が紹介されていて、比率としては1/3を超えないものが主になる。また、ストーリーに対して必要な場面で知識が紹介されていて、知識が出てくることに対する違和感が少ない。

学習目的のものは、密度が高く読むことに対する負荷が高いようである。漫画で学べる本を買う読者は、読む負荷を減らすことが目的のため、密度が高すぎると期待とズレ不満が発生するようである。 https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4046017201

学習目的書籍の形式

ほとんどの漫画で、詳しい人と詳しくない人が出てきている。詳しい人が詳しくない人に教えているところを見て学ぶスタイル。

感想

娯楽目的書籍をきっかけに、どんどん学び始める人がいるのも確かで、動機付けを強くすることで知識を教えることよりも大きな成果に結びつく事もあるよう。 これは、読者それぞれの能力によるものや、これまでの生活において、そのテーマ学ぶボトルネックがどこであったかにもよるのであろう。

学習目的の書籍は、大学生など、それを学ぶことが強く動機付けされている人に適するのではないだろうか。