物語の効用を考える
物語には、いろいろな効果がある。 簡単に分けると、知識を身につけるか、行動させるか。
どちらか一方しか効用がないとは言わないが、どちらのほうが比重が大きいか個人的に分類してみた。 もちろん、対象となっている行動のコストの大きさも影響しているから、一概には言えないが。
- もやしもん
- 知識メイン
- 発酵食品や飲料を食べたり飲んだりするくらいの行動には結びつけているのではないか
- 農学部に進むのはコストが大きすぎて難しいだろう * どちらかというと、これまでしていた食事や飲酒のときのネタが増えるのだろう
- 他の知識系のマンガに比べても、深く知識を教えている。
- 銀の匙
- 知識メイン
- 農業高校に進むことはコストが大きいすぎる
- 農業高校ならではのネタが序盤では大きく使われている。
- 知識メイン
- 焼きたてジャぱん
- 知識と行動バランス型
- パンを食べるのはコストが小さいので食事に対する行動は影響するだろう
- しかしパンを作るところまでは至っている人は少ない様子
- 難しい知識も入るが、そこまで密度は高くない
- 知識と行動バランス型
- ゆるキャン
- 行動メイン
- 細かいキャンプのときのテクニックを教えるところは少ない
- 美味しい、きれい、気持ちいい(お風呂)、楽しいなど、感情を大きく表現している。
- キャンプに行った人が装備がしょぼすぎて凍死寸前になっていたのも、ここが要因かも。
- 行動メイン
- マンガで分かる心療内科
- 知識メイン(知識密度高い)
- 心療内科が自分の院への集客でやっているのかもしれないが、知識の方が多い * 知識密度が高すぎるからか、ギャグが多くストーリー性が少ない
- 知識メイン(知識密度高い)
- ゼクシィの結婚式マンガ
- 行動メイン
- 式場がスポンサーで作っているから、当たり前だが。
- 結婚式で起きる幸せなストーリーを伝えて行動に踏み切らせようとする
- 結婚式でこれまでの感謝の気持を伝えたら、お母さんの涙を初めて見た
- 庭でやる予定だったことが雨で中止に。代わりに彼がハートの傘を用意してくれた
- 病気の父親が式のためにリハビリを。ずっと涙を流していた。
- 友達が背中を推してくれて、本番でも写真を撮ったりいい思い出ができた。
- 動機づけの期待価値での分析
- 価値
- 誰かの感謝
- 楽しい思い出づくり
- 期待
- 友達や親が手伝ってくれるという話で、そういったケースも使ってできそうと思わせる。
- 式場に対して、丸投げにならないような期待値コントロールがされている
- 価値
- 行動メイン
感想。焼き立てジャぱんで出てきた用語はよく覚えていたものだが、一般的にはそうでないのだろうか。ざっとこんな感じ。 バイタルグルテン、フランスパンで水分を沢山含んだリュスティック、発芽玄米酵母、クロワッサンはバターと生地を重ね合わせる、メロンパンはクッキー生地をパン生地の上において焼く、具材を挟むパンをフランパンで潰してパニーニを作ることで美味しくなる、砂糖がなくても甘くなる小麦粉がある、フランスパンは長くして美味しくできる、フランスパンは中のクープが一定の大きさ担っていると美味しい。