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プロに学ぶユーザーテストとUI設計に参加しました

概要

新宿のグロースハックアカデミーの講義として開催された「プロに学ぶユーザーテストとUI設計 」に参加しました。 参加者は20名ほどの小規模なセミナーであった。 林氏の話では、すでに使われているプロダクトの品質を上げるためのABテスト、 樽本氏の話では、まだ使える状態になっていないプロダクトを使える状態にするユーザビリティテストの話であった。

詳細

林 寛之氏の「すぐに試したくなる!UI設計のコツとA/Bテスト」

林氏の話では、UIの設計するときに気をつけるべきポイントと、すでに使われているプロダクトの品質を上げるためのABテストのやり方について紹介があった。

最初に、ユーザテストとはどんなものかの説明として、必要な理由や取り組み方についてであった。 必要な理由は、GooglePlayのユーザ評価は売り上げに大きく影響し、評価が2から3になると売上が4倍、評価が3から4になると売上が9倍になるので、ユーザの評価を上げなければならない。 取り組み方としては、成果がKPIに対して活かされるのは、継続していくとどこかで一気に数字が上るので、継続しましょう。とのことであった。

サービスを作るためのデザインには以下の4つあるが今回は使いやすくするUIデザインについて説明する。

  • 目的を提案・解決する(デザイン)
  • 満足を与えるUXデザイン
  • 使いやすくするUIデザイン
  • 判りやすくする情報デザイン

リクルートでは、UI設計する前の考え方として以下の3つにレベル設定して共通認識として話す。

  • おもてなし 差別化できている
  • あたりまえ 競合を含めて同列
  • ありえない

おもてなしとして良いと思ったのは、グノシー採用が、チャットインターフェースでメールアドレスを入力していくところと、AirBnBが、カメラマンに力を入れることで写真の品質を上げているところなど。

複数モジュールがあり、どこから改善すべきかと思ったときには、 まずは「ありえない」レベルの部分をなくしてから、「おもてなし」レベルにしていく。

あたりまえレベルにするために気をつけるべき点は、以下。

  • Simple 表示内容
  • Smooth 近接、整列、コントラスト、反復、
  • Speedy レスポンス、画面数

掘り下げると

  • ユーザニーズに応じて必要最低限で表示する内容を決める。
  • 速度はAmazonが発表しているように、0.1秒の遅れが1%の売り上げに影響するので早くする。
  • 時間に関しては、PageSpeed Insightsを使って競合も含めてチェックしている。

ABテストの運用では、週1〜2件、案件提案から行なっている。 社内で3割以上数値が毀損する場合には即中止などのルールを決めていくと実施しやすい。 粒度としては、アンダーラインがあるのかどうかレベルのテストまでやる。

勝手に補足:UIデザインの基本 Smoothに関しては、この辺りを参考にしたら良いのではないか。

ECモデルと広告モデルでは、ABテストの実施しやすさに差が出る。ECモデルだと、売り上げがあがると良いので実施しやすい。 しかし、広告モデルだと、広告を掲載しているクライアントから苦情が来ることがある。 先に10%だけテストに使うとか、クライアントから文句が来たらやめるなど決めておく。

樽本 徹也氏の「明日から使える”DIY”ユーザーテストのコツ」

樽本氏の発表は、ユーザビリティエンジニアリングを読んだことのない人向けの内容で 前半はユーザテストで検証すべきことで、中盤はここ最近のユーザテストの流れ、後半は自分達でユーザテストをするための流れであった。 ユーザテストは、ユーザにタスク課題をお願いして実行してもらう。例えば「好きな商品を1点購入してください。」とお願いして買い物をしてもらうものである。 このとき、思考発話を使ってユーザに思ったことを話しながら進めてもらう。 ユーザテストの計測すべき観点は、優先順位順に「効果」「効率」「満足度」の3つで、効果が無い(ゴールまで辿り付けない)プロダクトは無意味だということであった。 モバイルアプリの1タスクは、1〜3分程度にするのが良い。

過去は、ユーザテストは専門の人にお願いして1ヶ月、200万円程度かけて10人テストしてもらい専門家による分厚い報告書を作成してもらっていたが、 最近は、DIYして安くしあげる傾向にあるそう。理由は、最近は、アジャイル開発で製品を細かく改修していくので、外部に委託しているとアジャイルイテレーションに入らなくなってしまうからである。 そこで、樽本氏は書画カメラもタスク課題もDIYで済ませることをお勧めしている。

特に、タスク設計の作り方について記録する。大学生がタスク設計し、樽本氏にフィードバックを貰って修正する流れで説明があった。 初心者がやりがちな良くないタスク設計の例を樽本さんが指摘しながら直すが、詳細は、ユーザビリティエンジニアリング9-3のテスト設計を読んでいれば問題ない。 ユーザビリティエンジニアリングのタスク設計に加えて、タスク課題がユーザに伝わらないことがあるので、一度パイロットテストを行なって、 自分の設計したタスク通りユーザが動作してくれるかどうか確認するとの話があった。

まとめ

樽本さんの勉強会ということで参加したが、ユーザテストの内容だったため実用できるのは暫く先になりそうである。 ユーザビリティエンジニアリングのハイライト部分を再確認できてよかった。