記憶するときに、データ設計していますか?(ポエム)

ポエムと書いているのは、記憶分野の勉強をやってないので、感じたことを書いているという意味です。

「資格試験をとっても使えない」と言われることはないでしょうか。 これがは、記憶の保存方法を試験の問題に最適化してしまうから、発生するのではないか。

紙の電話帳だと、お店名をキーにして順番に記録されていて、そこから電話番号を検索する。 逆に、電話番号をキーとして保存していないと、電話番号からお店を検索することができない。 なので、かかってきた電話番号はどこからだろう・・・?と思っても調べられない。 こういったことが、勉強の仕方を失敗すると発生する。

資格試験でよくある事象は、理論名をキーにして、現象を保存したり、人名をキーにして、現象を覚えている。 たとえば、「三宅なほみ」というキーを使って「建設的相互作用」を覚えていても何も現場で使えないだろう。

しかし、現場で使おうとすると、「現場でこの理論を使うのはどういうときか」と考えないといけない。 「理解を深めるための方法」や「研修の形」と保存しておけば、研修を設計するときに「建設的相互作用」を発生させる。

たとえば、

「理解を深める方法→建設的相互作用」 「建設的相互作用→複数人が話をすることで、他の人の発言に影響を受けて新しい発想を生む」 『建設的相互作用→使用上の注意としては、「詳しい人に教えてもらう」という状況を作らないで、みんなが発言できる場を作ること』

現場で使うとすると、こうなる。

また、意図せず発生したものを発見するためには、 「複数人が話をすることで、他の人の発言に影響を受けて新しい発想を生む→建設的相互作用」と記憶されていないと難しいであろう。

現場で使えるようになろうとするだけなら、よく資格試験で問われるような以下のデータは保存する必要がない。必要な時に検索すればいいんだろう。 「建設的相互作用→三宅なほみ」 「建設的相互作用→1986年の博士論文」

熟達的な概念を使うと、熟達して現場で活用するためには、おそらく数学の公式を覚えた後に何度も取り出す練習をするわけだが、あの練習が必要であろう。