物語の作り方を読んでから漫画を読んで気づいたこと

物語の作り方を読んだからか、「焼きたて!!ジャぱん」を読んでいるときに行くつか気づいたことがあったのでメモとして残す。

物語の作り方にあった、セントラルクエスション(CQ)を作る話。 これは、物語の中にたくさん存在していることに気づく。これってどうなるんだろう?先が予想できない物事は、クエスションだ。 特に、今回の例でいうと、whitchな形式で考えられるもの、AorBという形にするもののように捉えた。

焼きたて!!ジャぱんであれば、料理対決にしているのは、料理からCQを作りやすいからであろう。 中華一番、美味しんぼ将太の寿司食戟のソーマなどなど、多くの作品が対決という形をとっている。

それ以外にも、いくつもAorBな場面は考えられる。パンタジア新人戦のストーリーで考えると、優勝は誰なのか。優勝時に与えられる権利は行使するのだろうか。貢献者争いはどちらが制するのか。などなど、トーナメント形式で行われる

また、より結果を予想しづらくなるように、有利な条件なら不利な前提が追加されることも多い。モナコカップで考えると、マイナスの点数からスタートする(優勝争いするチームが予選からハラハラするため)、使える食材の種類が少ない、多くの食材を使わないといけない、主人公だけフルーツを使わず甘いパンを作る、まずい魚しかない状態、などなど。

特に、知恵を絞るとその課題がクリアできるようになっており、それはパンの知識があってこそであるため、読者は予想しづらい。

教育をテーマにしたものに置き換えて考える。 教育をテーマにしたもの。もやしもん銀の匙などでは、取材した内容で面白かったものを使いながら、世界観を出して行ってる。だから、何かに対して取材したり、何かにとても詳しくないと難しい。そして、何かに詳しい場合には、自分が詳しいから気づきづらい特異点に気づく必要がある。

「物語」のつくり方入門 7つのレッスンを読んで勉強したこと、その1

「物語」のつくり方入門 7つのレッスンを読んで勉強したこと、その1

前回に引き続き、漫画を書くべく勉強中です。 物語を作る本もいくつか読んだのですが、こちらの「物語」のつくり方入門 7つのレッスンが一番わかりやすかったので、こちらで勉強したログを残します。 今回はレッスン2つめの途中まで。

このブログを読んで良さそうとおもったら、ぜひこちらの本を買ってみてください。 本の方には、共通点を出すための視点や、例示などもたくさんあり、このブログでは得られない山程の体験があります!!

レッスン1

頭の中にある作品のことを全部書き出す

ストーリーの属性を書き出す

・タイトル ・時代 ・舞台 ・主人公の属性 ・作品を一言でいうと主人公が何をする作品? ・主人公は目標を達成するかどうか ・ハッピーエンドか否か ・読者はどんな気持ちになるか ・作品を3行で

作品の起爆剤を見つける

自分の好きな作品を列挙する。50〜100個 のちに、この列挙したエピソードを要約したり、共通点を見つけたりします。

自分の場合は、料理漫画において、なにか不思議なことが起こって、ネタバラシ的な解説が入り、自分の知識が増えていくというサイクルがとても好きなようでした。

焼きたてジャぱん

美味しいパンを作った技法や裏技を解説するシーン。 なんで、あんなにモチモチのパンを作れたの? 一度こねたパンの生地を洗うことでグルテンだけを取り出して、パンに加えたら・・・

小麦と卵だけでカステラを作れる・・・ なんで? 小麦は水についけておいておくと、甘くなってくる。 だから、その甘味を使ってカステラにする。

美味しんぼ

なんで、おいしくできたの? 実は、これは羊の脳みそなんだ。 とらふぐによく似たものといえば。

子供が梅干しを食べないけどどうして? 好き嫌いかとおもったら、変な調味料をいれているから。 本当の梅干しって、こんなふうに作るんだけど、安物は酢を入れることで手間を省いています。

中華一番

リー提督は、麻婆豆腐が食べたい。昔四川でたべた美味しい麻婆豆腐が。 どうしても、そんな食感にならない。 たべたら、うまい・・・! どうして、こんなものが。 実は、大豆を使ったんです。その時期、肉が不足していたから、大豆で代用したんです。

この麺はいったい・・・ それは、実は麺ではなくて、絞り出したものなんです。

どうしても、泥臭い湯で野菜になってしまう。。 それはこの地方の水が泥臭いから。 だから、先に水の表面に油をコーティングすれば、水の匂いが野菜にうつらないんだ。

レッスン2

レッスン2ではお話の大筋を作ります。

ストーリーでは、一番大きな気持ちの上がりどころクライマックスを作るのが大事。 これは、うまくいくんだろうか?と読者が思うことが大切。 ということは、その直前では、逆に事が起きそうなことを書く。

命が助かるなら、助からなそうなこと。 恋愛が失敗するなら、成功しそうなこと。

このうまくいくんだろうか?の疑問を、セントラルクエスションと読んでいます。

感想

ストーリー案が1つしかなかったので、1つだけ考えて、読み勧めましたが、 あとで似たストーリーが複数できたのであれば、それぞれを最初から当てはめて読んでみてください。 そうしないと、結構もったいない。

あとは、質問に答えたものは、どこかにシートとして残しておいて、 後ろの作業をするたびに戻って読み返して整合性を確認することがおすすめです。 いつの間にか、大事にしていた設定が抜け落ちてしまうこともありそうです。

マンガ教材を作るときに考えたこと

マンガ教材を作ろうと思い、市場にあるマンガ教材を調べてみたので、それを残す。 定義としては、少し広く捉えていて、教材を目的にしているものから、教材を目的としていないが学べるものまで広く考える。

マンガ以外のストーリーを使った学習教材も、もちろんあるだろうが、今回はそこは対象外とする。

大まかな種別

大まかに分類すると、以下のように分類できる。

読者の目的が学習である「マンガでわかる」というシリーズ以外にも、新しい知識を得るものは多い。

焼きたてジャパンは、主人公がパンを作りながらグルメ勝負をしていくストーリーだが、パンを作る技法やアイデアを紹介されているので、それを参考にパンを作ってみることが可能である。書籍には、話の間にレシピが紹介されている。自分は、こちらの焼きたてジャパンを読んで、パンを何度も作ったことがある。

おおきく振りかぶっては、野球マンガである。これは、新設野球部が甲子園を目指して野球に励むストーリーである。 こちらの作品では、野球の戦略を学ぶことができた。試合を観戦するだけでは得られない投手捕手と打者の駆け引きを知ることで、観戦するときにも楽しむための情報が得られる。また、心理学的なメンタルトレーニングなどを取り入れた練習の方法や、怪我をしにくい練習の方法がストーリーの中で紹介されているので、野球を上達したいと思っている人にも参考になると思う。

漫画の比率

教材として、マンガの比率は大きくなればなるほど、単位ページあたりに伝えられる情報量が少なくなる。

なので、マンガだけで伝えようとすると、同じ情報量を伝えるために、かなりページ数が多くなる。啓発本のマンガ版では、マンガ比率を大きくすることで、1冊では情報を詰め込みきれずに複数冊のシリーズにしているものもある。

マンガでわかる本が読みやすくなるのは、単位ページあたりや、単位読書時間あたりの、情報密度を減らすことができるのも大きいのではないだろうか。

人によっては、マンガと説明文の混在本(説明文がメインで、サブでマンガがついている)だと読まないなど、読む動機づけとして大きく影響していることもわかる。

目的

マンガ目的でいうと、状況理解、動機づけ、知識の理解、などが考えられる。 マンガは状況理解において、効果的であるらしい。

内観療法を体験してきたので感想を重要なところだけ

内観療法とは、森田療法と並ぶ日本製の心理療法(内観)で、心的な疾患を治癒することが多い。吉本伊信が創始者の手法である。

屏風と部屋の壁に囲まれた四角形の中に入り、「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」について1~2時間考える。 その後、面接として、面接者に考えた内容を伝える。

1週間、白金台内観研修所にて内観研修を受けてきた。

結果

変化

変化が大きかったものをいくつかピックアップする。

父母への不満の軽減

父母に対して受け入れられるようになった。私は、父に対しても、母に対してもとても大きな不満を持っていた。しかし、長時間の内観後には、かなりの不満が軽減し、父母に対する大きな感謝の感情を受けることとなった。

自分が認知している理由は、これまで父や母から多くの世話をしてもらっていることを思い出して、愛情を受けていたんだと感じたことや、そして、父や母にも、自分が不満に思ってしまう行動を取るのに仕方のない不運や自分の接し方があったのではないかと、思うことができたからである。 また、何度も繰り返して父母に対する不快な感情に向き合ったおかげか、父母に対する不快な感情がかなり軽減した。

あまり詳細には書かないが、一般的に恵まれた環境で育っていないとは思っていて、「もともと環境が恵まれていたからだろう」と思える状態でもない。

自分の能力ではなく親のおかげだった

自分は、自分の考え方や能力に対して愛着があり、満足している部分も多い。しかし、それは自分で勝ち取ったものだと考えており、父母の世話になったからだとは思っていなかった。 しかし、内観することで過去の母の育て方として、かけてくれた言葉や、自分の学ぼうとする姿勢を支援する態度や行動のおかげで、今の自分が構成されていると考えるように変化した。

実際には思い出した行動が直接の要因になっていないかもしれない、それは何に因果関係があるかは定かではない。しかし、そのようなことを思い出すということは、母の教育方針が今の自分の考え方に類似しているということであり、他の部分でも家供しているのではないかと解釈している。

感想

短期間集中型であったので、6日間のうち2日目までは大変な苦労があった。

また、研修時間の大半は、個室で自由な時間となる。そのため、自分に強い意志がないと内観に対する取り組みの密度が下がり、効果が薄くなるのではないかと思う。そのため、内観を行うためには、強い動機づけをされている状態でないと難しい。

所長からの話

動機づけの要因になるかと思い、こちらで研修前に所長から聞いた話を残す。

心的な疾患はもちろん、身的な疾患にも効果がある場合がある。病は気からということで、心理的な部分が回復することで身体にも変化があるという。 研修中にも音声での教材を聞いていたが、不登校の生徒が学校に行くようになったり、鬱が回復するようである。

特に効果が高いのは非行する人であり、服役中の犯罪者が反省をするようになった話が何度がされていた。

また、経営者がメタ認知能力が向上することで経営にプラスの効果があるといいって繰り返し内観研修を受けているとの話もあった。

登壇で事例や経験を話すときに自分の都合がいい様に解釈を変えていることを考えた

登壇で事例や経験は最も求められる話の1つであろう。 しかし、最近は、心理学的な登壇ばっかりをしており、自分の事例を話すことは心理学のネタを話すときの例示程度にとどまっていた。 そこで、今回は事例中心の発表の登壇について考えたメモを残す。

事例や経験の登壇で話すネタとしては、経験の中で学んだ知識や経験の話をする場合と、 知識や経験を得たらうまく行かなかったことがうまくいった話をする場合があるのではないか。

前者は経験を通して学んだこと、後者は学んだことを経験の中で活かせたこと。

自分は、経験を通して学んだことはサンプル数1の偶然の可能性が高いと思い、後者を話すことが多い。 しかし、後者の学んだことを活かした経験を話そうとすると、経験が間違えて記憶されていることに気づいた。 多くの事例が学んだことでうまくいっているように記憶していたが、その経験を詳細に振り返ると、違う理由でうまくいっていたりした。 今回は、経験ごとに詳細に物事を思い出し、因果関係を洗い出したから発覚した。

実は、これは過去に事例を書こうとしたときにも発生したことである。 勉強会のコミュニティに助けてもらった印象が強く、そのおかげでスクラムができるようになったと自分では記憶していた。 しかし、その時期の会社での出来事を事細かに列挙していくと、コミュニティの人に助けて貰う前に、会社の支援者の方にずいぶん助けてもらっていた。コミュニティに支えられて勉強したわけではなく、勉強するたびに会社の支援部隊の人に報告に行き、受け入れてもらえ、内省を促す問をもらい、そうやってどんどん勉強するうちに、スクラムアジャイルにハマった。 その結果、よく勉強していた自分が、コミュニティで受け入れられたという構図であった。

ここからの教訓としては、何かのおかげで上手くいったと思う経験がある場合は、そう思うことにつながった事例を洗い出す。 できれば、時系列で覚えている限り、記録があれば記録を見ながら列挙してみると良い。 自分は、そうやって気づくことができている。 登壇になると、経験の棚卸しをするので、上手くいくが人に話すだけのものは、おそらく多くを間違えて記憶しているかもしれない。 自分の都合のいいように記憶を改ざんしないように、それに気づけるように時系列でわかる情報は残しておきたい。

本を読んで得られるものを増やす

今回、一つの本をメインにして、他の本からも情報を集めながら、1週間ほど本のまとめ作業をした。その後に、読書会として、その本について時間をとって対話したみた。 本をまとめた後に、すぐに読書会をやった感想を残す。

一番参考にした章は、読んでも、そのまで大きく得られるものは少なかった。しかし、対話することで他の事柄と紐付けができたりした。まとめ作業の途中に対話を挟んで応用的なことを話したり、現実に適応する作業をしてもよいのではないかと思う。 やはり、建設的相互作用は強い。1人でまとめていても発想が広がらないので、短時間で理解を深められる。

サブで参考にした章は、必要なところを抜きだそうと三周読み返したが、かなり抜けがあった。そもそも、その賞の建てつけなど、著者の意図が汲み取れてなかったり、理解が足りない、記憶に残っていないところがあった。

自尊感情と恋人について考えてみる

恋愛については、いろいろな考え方があるが、今回は自尊感情に影響のありそうな考え方について。

恋人に何を求めるか

価値観があう、一緒にいて楽しい、落ち着けるなど、自分の気持ちから考えて恋人を選ぶ人もいる。こちらは、相手の内的な面をみている。一方、美人だ、収入が良い、社会的な地位がある、資産がある、スキルがある、など社会的なステータスや生活の豊かさを考えて恋人を選ぶ人もいる。極端な例だと、「恋人はアクセサリーだ」のような意見を聞いたこともある。こちらは、外的な面をみている。相手がいる事自体が、ステータスになっている場合もあるだろう。

自尊感情について考えると、外的な面が満たされている相手だと優越感が満たされ、内的な面が満たされている相手だと本来感が満たされるのではないだろうか。こちらも、自尊感情の心理学をそのまま応用すると、自分に必要なのが本来感だけでも優越感だけでも困るように、どちらか一方でいいかというと、難しい。

恋人は、今後家族になる関係と考えると、自分の重要な拠り所の1つになるといえる。 しかし、その恋人を外的な要因、優越感を満たす要因を重視して選んでいる人も多い。マッチングサービスなどを使うと最初に説明することが外的な条件のため、そちらに傾いてしまうこともあるのだろう。また、交際や結婚自体も、優越感を満たすための手段になっていることも多く、落とし穴に落ちやすいので注意したい。「仕事が終わったら帰るのが辛い」なども、優越感を重視して関係づくりをした結果かもしれない。

本来感の維持や向上をすることで、精神的な生きやすさを考えるのであれば、家族からありのままを受け入れてもらえることは、本来感の維持や向上のためにも最重要の要素である。そのため箇所のため、ありのままを受け入れてくれる、ありのままを受け入れられる内的な面を重視して相手を選びたい。

前提としては、相手の前では背伸びせずに、等身大の自分、ありのままの自分を見せられることが絶対条件になるだろう。背伸びした状態で一緒にいるとありのままを見せるとギャップを感じてしまったりもすると思うので、そちらについては気をつけたい。(恋愛指南でもないので、そこまでの方法はわからず。)

知人・友人への紹介

恋人を友人に紹介することを考えてみよう。

友人との関係が、ありのままを受け入れあっている本来感の満たされた関係であれば、恋人のことも内的な魅力や、本来感が満たされることを伝えることができる。 しかし、関係が薄くなれば内的な魅力をつたえても理解されなかったり、恥ずかしかったりで、外的な魅力しか言えない場合もある。そのとき、恋人のことを話せないことが、本来感の低下につながることもありそうである。

本人の本来感が極めて高ければ、どんな事があっても気にせず、恋人を紹介できるのであろうが。

相手から何を見られているか

恋愛の場合、自分がどちらを重視するかと、相手がどちらを重視するかによっても分類できる。

  • 自分:内的、相手:内的
  • 自分:内的、相手:外的
  • 自分:外的、相手:内的
  • 自分:外的、相手:外的

本来感、Well-Beingを満たすためには、内的同士の組み合わせが良いのだろうが、外的な部分を重視して関係を作っているところもあるだろう。実際にどちらを重視しているかというよりも、お互いがどちらを重視していると受け取っているかが重要であろう。

もう少し深く検討してみたいが、一旦こちらまで。