卓球の教え方の違いから考える教えられる立場と教える立場の工夫

概要

卓球のレッスンを受けていたら、複数の先生から同じミスに対するアドバイスを受けた。 しかし、その解決方法が人によって異なるものであった。

ここから、人にアドバイスをする時には、なぜそうすると良いと思ったかの説明が不可欠だと感じた。 2人の先生からの別のアドバイスから、自分が教えられる、教える立場で考えたときに、どういった工夫が良いと感じたかを残す。

結論

教えられる立場

教えられる立場としては、意図的に同じ問題に対する解決方法を別の人にきいてみるのが良い。 もちろん、それぞれの方法が解決につながる方法であることが前提ではあるが。 もし、教える側が理由に気づいていなかったとしても、そこから原理に気づけるきっかけになるからだ。

そして、解決策の選択肢が増えて取捨選択することができるようになる。 また、長期視点で考えたときにどちらの方が良いのかなど、別の視点も加えて検討擦ることができる。

教える立場

教える立場としては、できるだけ多くの解決方法を提示して教えられる側の人に選んでもらうのも良いのではないか。 教えられる側で発生したことと同様に、自分の中では無意識になっている原理について気づくきっかけになるかもしれない。 そのため、同様の問題に対する他の人の解決策を聞くことも、教える立場としての選択肢を広げる意味では役に立つ。 教える対象者が、他の人から別のアドバイスを貰っている場合はそれをきいてみるのも、よりよいアドバイスのために役に立つ。

経緯

2つのアドバイスの詳細

こちらは、卓球の話を解説するので、興味がない人は読み飛ばしてもらっても構わない。

自分は、カットマンというボールに下回転をかけて打つプレイスタイルである。 そして、練習では相手に上回転をかけてボールを返してもらいラリーをする。

そのとき、上回転をかけて打ってくる回転量に対して自分の下回転の強さが足りないとボールが浮いてしまい台を超えてしまう。

ここで、同じ事象に対して2人の先生から異なるアドバイスを貰った。

1人は、「カットを打つ前にもっと高く腕を上げましょう」で、 もう1人は、「カットの打球タイミングを肘をもっと伸ばしたときにしましょう」とのアドバイスであった。

どちらのアドバイスを試してみても同様に下回転の強さを高めることができて、問題であるボールが台を超えてしまう問題は解決した。

1人目のアドバイスのときは、なぜそうなるか理由を理解することができなかったが、2人の別々のアドバイスをきいて理由を教えてもらわなかったが原理を理解することができた。 2人のアドバイスがそれぞれ違うのだが、おそらくカットの回転が足りてない原因は、 腕を振り始めてすぐにボールを打つことが原因だろう。 そこでどちらのアドバイスも、打球タイミングまでに腕を振り始めてからの時間がたったときにしようとしていたのだ。

1人目は、腕を降り始める位置を上からにすることで、打球するまでに降る距離を稼いでいた。 2人目は、そもそも振り始めて時間がたったタイミングで打球することで、打球するまでに降る距離を稼いでいた。 別々の解決策で、同様に台を超えてしまう問題は回避することができた。

これは、短時間の結果だけではどちらが良いか判断することは難しい。 しかし、それぞれの打球ポイントの利点と欠点について考察し、自分の特性や目指すプレイスタイルを考えるとより良い結論にたどり着けるのは何かと思った。