WillCanMustにおける「できること」と「求められること」が「やりたいこと」に与える影響

概要

やりたいことだと本人が考えていることがあったとしても、それはできることや求められることから影響を受けている場合がある。 WillCanMustのように3つの項目にまとめてベン図にすると気付きづらいが、実は3つの中でも因果関係があり影響を与えているものがある。今回は、「できること」と「求められること」が「やりたいこと」に与える影響を知ることで、「やりたいこと」を分析するときに使えるようにする。

内容

「できること」が「やりたいこと」与える影響

「できること」が「やりたいこと」与える影響は、動機付けの理論でいう有能感である。 有能感は、うまくできることが、次への動機付けになるということである。 得意なこと、できることであるから、上手く結果を出すことができる。その結果として次の動機を得る。 動機を得ている状態は、「やりたいこと」と感じているといえる。 よって、「できること」から「やりたいこと」だと感じることが作られると言える

「求めらえること」が「やりたいこと」与える影響

「求められること」が「やりたいこと」与える影響は、動機付けの理論でいう他者受容感である。 他者受容感は、自分が認められた存在であることが、動機付けになるということである。 周りから求められることをやることで、周りから認めてもらいやすくなる。その結果として次の動機を得る。 同様に、「求められること」から「やりたいこと」だと感じることが作られると言える

まとめ

今回は、「できること」と「求められること」が「やりたいこと」に与える影響について説明した。 「できること」や「求められること」として存在することが、「やりたいこと」を作っている可能性がある。

これより、自分や自分のコーチングのクライアントなど、自分が考えないといけない相手の「やりたいこと」がどこから発生しているか考えやすくなるのではないか。 また、上長としてWillCanMustを一致させたいと考えるのであれば、自分の「求めていること」に関して相手が「できること」を見付けて有能感と他者受容感を意識させることで、「やりたいこと」の度合いが強くなると考えられる。 せっかくなので、さらに有能感と他者受容感にならぶ、もう1つの要素である自己決定感も結びつけられるように、自分から決めずに相手に言わせるようにすると更に効果が高まるのではないか。