プロフェッショナル仕事の流儀をみて学んだ投資的な思考

アマゾンプライムで配信されているいくつかのプロフェッショナル仕事の流儀の動画をみて、何人かの成功者が投資していることが確認できた。 人により、さまざまな投資の形があるが、細かい考察はせずに紹介していく。

石井 裕  コンピュータ研究者 出過ぎた杭は誰にも打てない

https://www.amazon.co.jp/dp/B00FZ0N9Q2

石井さんは、仕事で思うような研究ができなかった。そこで、会社員をしながら、友人と研究をしていた。 数年後、発表した研究の内容が認められて、研究関係のオファーもらって、研究を仕事でできるようになり、のちには頂点とも言えるMITで研究できるようになった。

山口千尋  靴職人 挑み続ける者だけが、頂に立つ

https://www.amazon.co.jp/dp/B00GUMZ5DO

山口さんは靴を作る仕事をしていたが、本場のイタリアで技術を学ぶべく修行しに行った。イタリアでは技術を身につけ、日本人初の靴職人の認定を受ける。 しかし、日本に帰ってきても、日本の市場は大量生産で安く作ることばかりで、どこの業者も相手にしてくれなかった。そのため、自分で展示をして靴を売る場所を作った。そこにきてくれたお客さんが、気に入りそこからお客さんが増えてた。のちに、自分の靴の会社を作り、高級な靴を販売する人気店になる。

仕古野隆雄  農家 失敗の数だけ、人生は楽しい

https://www.amazon.co.jp/dp/B00GUMZ534

仕古野さんは、無農薬農法を目指して何年もいろいろな方法を試す。 しかし、それらは上手くいかず、収穫量が確保できないため、生活も危うい状態になっていた。それでも、無農薬農法を求めて色々な手法を探しては試すの繰り返しをしていた。 ある時、他の県で合鴨農法を取り入れているのを知り、自分でも導入。野犬やカラスにカモたちが狙われるたびに対策をして、工夫を繰り返し、生産的に米を作ることができるようになった。 のちに、多くの研究者が訪れる先端の手法を使った農法になり、スイスの財団から、世界で最も傑出した社会起業家の1人として認められる。

学べる漫画について調査した

読者の目的

大きな分類としては、読者の目的が娯楽なのか学びなのか

娯楽目的

娯楽目的では、ゆるキャン△焼きたて!!ジャぱんドラゴン桜ゴッドハンド輝、などの漫画としての娯楽要素を高めるためにテーマを扱っているものがある。 こちらは、対象読者層が広く、供給量が多いためか価格が比較的安い(1000以下)。

もちろん、こちらは実践することが目的ではないため、ドラゴン桜の東大受験や、ゴッドハンド輝の医学など、実践のハードルが高いものもある。逆に、ゆるキャン△のキャンプや焼きたてジャぱんのパン作りなど、実践のハードルの低いものは、それをきっかけに始めた人が比較的多数見受けられる。 扱われているテーマが趣味として成り立っているのか、職業(受験)なのかによってその後の行動に影響が出るだろう。

漫画だけではなく、ドラマでも同様である。作品をきっかけにして目指す人が出てくる場合もあるようである。 検察を取り扱ったドラマHEROでは、文科省が道徳教育とコラボしてポスターを学校に貼ったりしていた。

多くの動機付けと、少しの知識が含まれていて楽しく実践できるよう。また、その知識の部分に興味がないと読み飛ばしてストーリーだけでも楽しむことができる人もいるだろう。

学習目的

学習目的では、大学4年間の経済学がマンガで学べる、、マンガでわかる7つの習慣、まんがで変わる! 仕事は楽しいかね?、まんがでわかる自律神経の整え方、などの学ぶことを目的として、障壁を減らすために漫画が使われている。 テーマに関しては、一般用語として学問やキーワードを扱っているものや、特定の名著をテーマにしたものがある。

比率

比率も作品ごとに異なる。目的の項目で分けた娯楽目的のものは、確認した作品はほとんど漫画のページばかりであった。

学習目的のものは、作品により比率が大きく異なる。漫画が大半の作品から、漫画が一部のページだけのものが存在する。

漫画の比率が多いものは、漫画の中で説明をしていて、少ないものはどんな場面で使えるかのケースを説明した後に、活字や図解で説明をしている。

後者の漫画が少ないものは、動機付けを漫画で行い、知識は活字でしているようである。

密度

密度についても、目的ごとに大きな差がある。

娯楽目的の書籍は、専門知識も紹介するが一話あたりに数ページの知識が紹介されていて、比率としては1/3を超えないものが主になる。また、ストーリーに対して必要な場面で知識が紹介されていて、知識が出てくることに対する違和感が少ない。

学習目的のものは、密度が高く読むことに対する負荷が高いようである。漫画で学べる本を買う読者は、読む負荷を減らすことが目的のため、密度が高すぎると期待とズレ不満が発生するようである。 https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4046017201

学習目的書籍の形式

ほとんどの漫画で、詳しい人と詳しくない人が出てきている。詳しい人が詳しくない人に教えているところを見て学ぶスタイル。

感想

娯楽目的書籍をきっかけに、どんどん学び始める人がいるのも確かで、動機付けを強くすることで知識を教えることよりも大きな成果に結びつく事もあるよう。 これは、読者それぞれの能力によるものや、これまでの生活において、そのテーマ学ぶボトルネックがどこであったかにもよるのであろう。

学習目的の書籍は、大学生など、それを学ぶことが強く動機付けされている人に適するのではないだろうか。

コーチングのコスト戦略について考えてみる

15分や30分の無料コーチングだけで満足させる人がいる。 それは、でも本当にその人の価値につながっているんだろうか。

受けないよりはいいが、継続して長時間探求することが重要ではないだろうか。 そんな短時間で、その人の本当に大事な価値につながるだろうか。

コーチングは、相手の課題を内省を支援する。しかし、時間が短いと、自己や課題について深く探求することが難しい。

例えば、「今後はどんな食生活にするのが良いのか」というテーマで考えた場合、どうしてそのテーマについて考えたいのか、自分にはどんな価値観があるのか、食生活に影響の大きい要因はなんなのか、など、整理しないと解決につなげるのが難しい。 目的は、食費を減らすことか、健康にすることなのか、落とし所を考えるときに何が重要なのか。

ここは、課題や価値観をどこまで深掘りするかの、深く掘った分だけ精度が高くなるのではないかと思っている。

医者でいうと、どんな検査をするかという話である。

血液検査はすぐにでないし、お金もかかる。 MRIより、レントゲンの方が安価で早い。

しかし、同じ結論になる場合ももちろんある。精度を上げているのである。 MRIを受けてみないとヘルニアですと角度を持てないが、ヘルニアの可能性があるから安静にするってことで安静にしたら解決することもある。

そこから考えると、コーチングの結果をどの程度の精度で求めるのか、どのくらいコストがかかるのかの認識を合わせていけるのが良いのではないか。

その分野について、ある程度経験してくると大まかな見積もりを出してコース料金というのも提示できるだろう。

モチベーション理論を現場で活用している例 星野リゾート 星野佳路さん

仕事の流儀に星野リゾートの星野佳路さんが出演して、リゾート再生をした話が紹介されていた。 タイトルは、「”信じる力”が人を動かす」だった。DVDがこちら文字起こしされて、一部追加されている電子書籍がこちら

モチベーションを高める工夫をいくつも実施されていたので、理論と対比しながらお伝えする。

事例と理論の対比

「決めるのは社員」 「主人公は社員」 ── 星野の哲学は、経営判断を下す場でも変わらない。 『星野リゾート』の場合、通常の会社では役員会に当たる会議に、フロント係でも営業マンでも、社員なら誰でも参加でき、発言できる。  毎月行われる定例の「戦況報告会」で、紛糾した議題があった。ホテルの宿泊料金の見直しである。  料金改定チームが出した提案に対し、反対意見が続出した。料金の改定は、リゾート経営にとって重要な課題。しかし星野は、自ら判断を下そうとはしない。結論は、社員同士の議論に委ねる。 「どうしますか?」  議論の最中、星野は何度も問いかける。弱気なわけではない。トップダウンではなく、自分たちで出した結論なら、社員も納得して頑張れるはず。だから、任せる。

最も正しいコンセプトをつくるよりも、どんなリゾートになりたいかということを社員自らが決めることのほうがすごく大事だと、私は思っているんです。つまり、正しさよりも、共感度の高さでコンセプトを選ぶわけです。

自ら決めるというのは、自己決定理論としても確立している、モチベーションを高める方法である。(Deci 2000)

リゾートでの仕事の場合、そこで働く人のモチベーションを上げるのは、まずコンセプトに共感していること、そしてもう一つは、お客様に喜んでいただくことなんです。

こちらで紹介されている「コンセプトに共感すること」と「お客様に喜んでもらうこと」

「コンセプトに共感すること」というのは直接的な理論としては、目標感染(Aarts, 2008)に関係するのではないかと思う。今回の星野さんの話でいうと、自ら決めることを補助するための手段として共感を大切にしているのでないだろうか。

「お客様に喜んでもらうこと」というのは、他者思考動機(真島 1995)が当てはまるのではないか。 他者思考動機は、「自己決定的でありながら、同時に人の願いや期待に答えることを自分に課して努力を続けるといった意欲の姿」モチベーションの12の理論では紹介されている。

具体的な例は以下のようなものではないだろうか。

子どもたちが「楽しい!」と笑顔を見せたときや、ご両親に「こんなにゆっくり食事をしたのは久しぶりです」と言っていただいたときに、スタッフのモチベーションはものすごく上がります。ですから、お客様に褒めていただくことで自分たちのやる気を維持している、という面もすごくありますね。

私がここ一五年ほどで学んだことの一つは、やはりお金はモチベーションを高めるものにはなりきれないということ。一方、仕事の楽しさはモチベーションアップにつながります。

こちらでは、お金と仕事の楽しさを比較しながらモチベーションについて言及している。 モチベーションの理論としては、お金は外発的な意欲を高める効果があるのだが、星野さんの何らかの経験から、お金をモチベーションを上げるために使うのは有効ではないという考えの表れであろう。お金に関しては、短期的な成果に関しては利用できるものなので、適切に付き合っていきたいところである。

生き生きと働く従業員の姿を見て、星野の中に一つの確信が芽生えた。 任せれば、人は自分で考える。そして、楽しみ、動き出す。

この「任せる」という方法こそが、仕事・マネジメントにおいて自己決定を促す方法であろう。 また、任せられることに関しては、他の心理的な効果も期待できるのではないかと考える。

星野さんの経営哲学

経営として、お金を儲ける仕組みはいくらでもあるだろうが、星野さんの経営哲学というか、重要な価値観として以下のようなものがあるからこそ、今回の従業員のモチベーションを上げるという方向に進んだのではないだろうか。

スタッフが楽しんでくれているかなということはいつも考えていますね。それは、私にとって一番重要なことなんです。

たくさんの社員から「あの人と仕事ができてよかった」「あの人が社長の会社で働けて楽しかった」と言ってもらえるのが、私は一番うれしい。それが自分のめざす姿なのかもしれません。

参考文献

その他の気になったところ

プロセス主義として、プロセスに注目していることも有効な手法であることを解明したい。

その結論が正しいかどうかは、ビジネスの世界においては、ある意味、誰にもわからないんです。「やってみないとわからない」という部分がすごくある。だからこそプロセスを大切にするということなんですね。 その意思決定に至るまでのプロセスが共有されているということも大事ですし、論理的に構築されているということも大事ですし、必要な情報をちゃんと把握したかどうかということも大事です。そこのところを、私は確認したいんです。

以下のように休憩室で会社の批判として多いものをパターン化しているからこそ、それに適した組織体制にできるのではなかろうか。

私がこの業界に入ってからの経験によると、休憩室で社員が会社の批判をする内容というのは、だいたい二種類です。一つは、「なぜあの人のほうが給料が高いのか」。そしてもう一つは、「なぜあの人が自分の上司なんだ」。「あの人は現場がわかっていないし、本当にやるべきことをやれていない。自分がやったほうがよっぽどいい」ということです。

論文「事象の想起における抽象化の効果」を読んだメモ

論文福田 健, (1997), 認知科学, 事象の想起における抽象化の効果を読んだので、得られたことをメモとして残す。

日常場面で事象を想起するために効果の高めるためには抽象度を高くしすぎても、低くしすぎても難しくなる。 物事を想起するときは、詳細な物語表現、諺様表現、抽象語の3つで比較すると、諺様表現(ことわざ的な表現)が想起しやすい。

ことわざは、捕らぬ狸の皮算用のような、具体的な事実概念を組み合わせたもの。本人の知らない諺を使用。少ない語彙で特定の事象を正確に復元できる。 抽象語は、「人物Xが状態Aを欲しているとき、かつ実現が主観的に見込まれる状況がある。〜(この倍くらいの説明文になる)」 構成要素の因果関係を説明するために、長い表現が必要になってしまう。 これを使うことで知的経済性に優れていると言える。

自分たちが科学的な実験結果を人に広めるんだとしたら、ことわざ的に「何をしたら何が起こる」的なことを内包したような短い文を作ることが有用ではないかと仮定する。

類推、想起などのワードをつかって論文を調査するもの今後やりたい。

文書理解の認知心理学について調べたのでメモ

文書理解の認知心理学について調べたので簡単にメモを残す。

説明文には、宣言的知識と手続的知識がある。宣言的知識は、概念や知識について説明するもので、「犬は哺乳類である」のように「〜は〜である」形式で記述する。論文や新聞記事で使われる。

手続的知識は、操作や手順について説明するもので、「青ならば進め」のように「〜ならば〜せよ」形式で記述する。マニュアルや説明書で使われる。

文書理解の過程は、ボトムアップ処理とトップダウン処理に分かれる。 ボトムアップ処理は、単語レベルや文レベルで意味を解釈し、段落を理解する。小さい単位から大きい単位で理解していく。 トップダウン処理は、文全体の構造を予測しながら、文や段落の働きをはっきりさせる。 どのタイミングでどちらの処理を使うかは、メタ認知や単語を思い出す速度、先行知識や推論力が影響する。

学校教育と対応付けると、テキストの学習とテキストからの学習とに分かれる。 テキストの学習は、国語のように文章内容の再生や要約をする。文章を読みテキストベースを構成する。テキストからの学習は、理科や社会のように、知識を獲得する。形成される表象としては、文章を読み状況モデルと呼ばれる図解化したものを構成する。

文書理解を規定する要因は、読み手要因、課題の方向づけ、文章材料要因、課題に分けられる。 読み手要因は、先行知識や作業記憶領域や推論力、メタ認知、動機興味が影響する。

感想

リンダ問題では、論理をもとに答えるか、物語をもとに答えるかで、回答が別れるように文書を読むときに自然に使う枠組みが違う。これは、テキストから学習とテキストの学習という今回の分類のどちらが得意かに影響を与えそうである。

「教材設計マニュアル」の教材作成プロセスとテストについて

技術書典で、本を書くにあたり教材設計マニュアルを読んで学習した。 まなんだことのメモを残す。

インストラクショナル・デザインの第一人者である鈴木克明先生の著書を参考にしています。

教材作成プロセスについて

どんな状態から、どんな状態に変化すればいいのかゴールのデザインをする。 入り口と出口の設計ともいわれる。

入り口では、教材を学ぶための前提知識(二次方程式が解けるなど)が無い場合と、教材で学ぶ内容をすでに得ている場合は、事前に弾く。テストを2つ用意して、前提知識と教える内容の理解度を確認して、前提知識は満たしているが、教える内容を理解していない人に教材は提供する。

出口では、自分の教材を使ったときに得られているであろう知識の確認をする。 ある意味、そのテストが教材の質としてのKPIである。そのテストを回答できるように教材を作成する。

教材を作るときには、教材を作ったらテストをしてもらい、出口のテストを通過できるか確認していく。 周りの人に教材を使ってもらい、出口のテストを突破できるかを確認しながら教材を改良する。 もちろん、必要に応じてテストも改良していく。

テストについて

テストには、認知・運動・態度がある。

認知は、頭の中で起こる思考を変化させるというもの。一般的な学校のテストのように、問題を解かせて溶けたかどうか確認する。

運動は、体育のテストのように体を動かすものであるが、他にも実技試験も含まれる。 頭で理解したことが現実で使えるかわからないのでやる。 フライパンの温度が高すぎてはいけない、卵を巻かないといけないと理解していても、卵焼きを焦がさずに作れるとは限らない。なので、実際に卵焼きを作らせてみるテストである。

態度は、印象を聞くことと、意図を聞くことの手法が推薦されている。 印象を聞くとは、アンケートのような項目で、どう感じたかなどを「きれいーきたない」などを5段階で答えてもらう。 意図を聞くとは、「あなたの娘が韓国人と結婚しようとしたらどうしますか」などの質問をする。 こうすると、「人種差別に対してどう思いますか」と直接的に聞くよりも本音がで出やすいのではないかとのこと。

こちらの本に載っている内容とは違うが、別の文献「自分を知り、自分を変える―適応的無意識の心理学 」では、行動観察なども無意識の心理学では有効な手段だとされている。