教育心理学概論の全体感

教育心理学を深く理解するために、各章を掘り下げるのではなく全体の主張を確認したい。

1部

1章 概説

  • 人は何かを分かるから学びたくなってくる
  • 教育心理学は、人が学び続ける学びの質をできるだけ高く、発展させようとしている
  • 自分の体験や直感をだけ頼りにせず、人はどういった過程を経て学ぶのか、何が共通なのかを考えるのがいい。
  • 人は科学的な概念や原理原則を教わっても、自分の経験則とつながらなければ別の文脈で使える理解にならない
  • 科学的な概念を経験則とつなげるには、実験、結果からの議論、抽象化、仮設づくりなどをするのが良い

2章 人が学ぶときに起きる「認知的」な過程に着目。基本的な仕組み。

3章 活動の中で人が学ぶ意味と効果。基本的な仕組みを通して実践ではどうなるのか。

4章 小さな子供の学び方や世界のモデルの作り方について学ぶ

5章 経験則を初期仮設として持つこともにどう働きかけるのか

6章 概念変化を起こすときに使えそうな認知過程(建設的相互作用)の紹介

2部

7章 遊びから何が学べることや、創意工夫による違い

8章 日常の経験の中から子供が学んでいることの確認

9章 職場ではどんな学びがおきているのかの紹介

3部

10章 問題を見つけて解きながらどんなことが学べるのか

11章 結果の予測を繰り返すことで起きる学びについての実践例の紹介

12章 教科書や経験則の断片的な知識から新しい答えを作る知識構成型ジグソー法

4部

13章 今の時代に養成される学びのゴールとはどんなものなのか

14章 新たな評価法を考えることで多様な学びに対応する

15章 隔週科学の基礎を概観して、研究者としての考え方を紹介する

各章の主張をまとめていて思ったことは、目次の章タイトルがあまりにも美しくて、まとめる必要があまりなかったのではないか、ということ。