どういう人を人間的に信頼すればいいのか

概要

知人から次のような相談をされた。 「どういう人を人間的に信頼すればいいのか」 この問題を考えたとき、ケースによって違うため、 いくつかのケースによって考える。

詳細

ケース分析

ソフトウェア発注

ソフトウェア発注において、人間的に信頼できない人の場合、バックドアを仕込む、無理に追加工数を取るなどである。

前者は簡単で、納品物のレビューをすれば良い。専門的な他社にレビューを依頼することで見つけることができるであろう。後者に関しては、能力的な問題なのか、人間性の問題なのか判断することが難しい。しかし、それが正しい判断かどうか、今後も契約するかは第三者の専門家に相談するしかないだろう。

とはいえ、第三者の専門家も、受注ビジネスをしている場合自分の会社に発注してほしいために、悪いということもあるだろう。

Twitterなどで相談している場合もあるが、そういったところで匿名でない個人や組織がわかる状況で、公開された場で行うのも良いだろう。

教育や医療

教育や医療に関して難しいのは、結果が遅延して発生することである。 また、長期の対応の場合には、複数の手段がある中から、どうしてその選択をしたかを聞くことができるだろう。それぞれの手段と選択肢を提示して、サービスを受ける側が判断できる状態にしたい。 また、その説明に関しては、第三者にレビューしてもらうことができるだろう。

教育の場合は、納品物がモノや情報として残らず、場として行われる場合もある。

とはいえ、医療は国家資格的にガイドラインが用意されているので、検査結果を複数箇所で確認してもらうことで適切な対策にたどり着きやすいであろう。

特に、歯科のインプラントや削るなどの不可逆性のあるものに関しては高額な治療を押し付けられていても気づかない場合もある。

三者の専門家に相談するしかないだろう。 こちらも、公開された場で行うようにする。

雇用

雇用前において、人間的に信頼できない人の場合、入社後にサボることを考える。

雇用関係において、人間的に信頼できる人なのかどうか、であれば雇用前に試用期間を儲けることができるだろう。

しかし、それが試用期間であることが相手に伝わるのであれば、試用期間中だけ真面目に働いて欺こうとする人も居るだろう。

これは訪問販売の詐欺と同様である。得られるものが大きいのであれば、多くのコストを払って欺いても特になる。たとえば、布団を売りつけようとしていても、おばあちゃんと最初に仲良くなってから、買ってもらうように仕向ける。1つ売れれば同じ家にたくさんいろんな製品を売りつけられるため、最初に仲良くなるような手間をかけることも可能である。

結局、どこまでで相手を信頼するかである。試用期間をどんどん長くして、相手を根負けさせるまでやるのかどうか。

その他観点

どこかから選ばないといけない状況なのか、選択しないことなのか、も大きな観点であろう。

虫歯であれば、どこかしらの歯医者に行かざるを得ないであろう。

逆に金を貸してくれという友人に対しては、断るという選択肢がある。どこかしらにお金を貸さないといけないという状況ではないだろう。

対策

  • 納品物を第三者にレビューしてもらう
  • 意思決定の理由を明確化させ第三者にレビューしてもらう
  • レビューをもらう第三者は利害関係のない人にする
  • 小さいステップを踏む(悪意がある人を根負けさせる)
  • 相手にリスクを負わせる(損害賠償など)