仕事をもらうための交渉法について考える

概要

やりたい仕事をやるための第一歩として、交渉は重要なスキルとなる。 交渉の基本的な考え方であるWin-Winの関係を作ることができないことが多いように感じる。 そこで、仕事をもらうときに具体的にどう話すのが良いか検討する。

仕事をもらうときには、「私がやりたい」というのか、「あなたを助けます」というのか。 結論から言うと、Win-Winにするのだから、両方を満たすように話す。 どの程度、「やりたい」と「助けます」をバランスするのかは、どのくらい確実にその仕事を受けたいか。

内容

改善できるケース

やりたい気持ちだけ伝える

一番多く見かけるケースが、相手からしてどんなメリットが有るか上手く伝えられていないことである。 この場合、自分のやりたいことを全面に伝えたりしている。

自分が相手とある程度関係性ができているなら、この方法でも良いだろう。 XXくんはいつも頑張ってくれているから、この仕事を任せようと思ってくれるかもしれない。

しかし、これを新しく仕事をしたい組織でやると、相手が求めていることと、自分がやりたいと思っていることが一致していないと仕事を受けられない。

なので、このケースで上手くいかない場合は、相手から受け入れられない、拒否される結果になるだろう。 そんなときは、相手にとっては何がメリットなのか確認し、そこへ貢献することを伝えるのが良いだろう。 とはいえ、この後もいろんなテクニックがあるが、それは別の記事で。

自分のメリットが少なくなりすぎる

逆の場合では、やりたい仕事を貰おうとしているのに、仕事を受けるために条件をいろいろ譲りすぎているなどもある。

会社の場合は業務外や、外部の場合は無報酬など、報酬を貰える場合でもやりたいことだから、相手に良い条件を譲りすぎる場合もある。

これは、最初の仕事だったりすると良いのだが、継続してずっとボランティアになったりすると大変な場合もある。

なので、このケースで上手くいかない、改善できる場合は、同じ状況から抜けられないなどになるだろう。 一時的には問題ないが、長期的になると辛くなるので、途中で条件変更の交渉をしてみよう。 見合った貢献できているのであれば、条件を良くしてもらうことができるだろう。

その他テクニック

選択肢を増やす

複数の選択肢を比べる。比較対象を作る。需要と供給のバランスから決まることを考えても、その相手から 例えば、相見積もりするなど。

相手のことを知る

相手のことを知ることで、助けになることを多く提示できる。 また、自分が気づいていることも相手が気づいていないこともあるので、相手が何を知っているのか確認することも有効である。

また、何の指標を大事にしているのか確認するのも良いだろう。 利益を大きくしようとする人に、いきなり顧客満足度を上げられますといっても許可されない場合がある。 顧客満足度を上げることが、どう利益拡大に貢献するのか説明できると良い。

知識をつける

心理で人間の仕組みを知ることや、経済の仕組みを学ぶことで、相手によりよい提案ができるようになるかもしれない。