『モティベーションの12の理論』を俯瞰して理論や特徴を抽出した1、2、3章分

動機づけの理論を網羅的に学ぶために、改めて書籍『モティベーションの12の理論』から理論や特徴、可能なら尺度も含め参照できるようにまとめた。

これらの複数の要因によって起こる。

  • エンゲージメント(質の高いやる気)の側面

    • (1)行動的エンゲージメント(どの程度取り組んでいるか)
      • 課題に注意を向けている
      • 熱心に取り組む
      • 努力している
      • 専念している
      • 没頭している
    • (2)感情的エンゲージメント (どの程度ポジティブ感情を伴っているか)
      • 満ち足りている
      • いきいきしている
      • 楽しんでいる
      • 誇りを感じている
    • (3)認知的エンゲージメント (深く理解したり、 高い技能を身につけようとしていて、自分の活動を計画 確認 評価する問題解決プロセス)
      • 目的を自覚している
      • 方略を吟味する
      • チャレンジを求める
      • 熟達を目指す
      • 積極的に参加すうる
      • やり抜く
  • タスク型やる気(課題関与

    • 熟達に関心が向けられている
    • 特定の対象や内容に興味や意義付けや価値付けを伴う
    • 質が高い)
  • エゴ型やる気(自我関与
    • 能力があることを示すことに関心を向けている
    • 自尊心を中核としている
  • 賞罰型やる気(外発的動機

    • 賞を得る
    • 罰をさける
  • 自己決定理論

    • 認知的評価理論
      • 環境が内発的動機づけに影響するかの理論
    • 有機的統合理論

      • 外発的動機づけの自律度に応じた分類
        • 無動機づけ(無気力)
        • 学習したいと思わない
        • 外的調整
          • お母さんに言われるから
          • やらないと怒られるから
        • 取り入れ的調整
          • やらなければならないから
          • 恥をかきたくないから
        • 同一化的調整
          • 自分にとって重要だから
          • 将来のために必要だから
        • 統合的調整
          • やりたいと思うから
          • 学ぶことが自分の価値観の一致しているから
        • 内発的動機づけ
          • 楽しい
          • 興味がある
        • 尺度(「自律的な学習動機づけとメタ認知的方略が学業成績を予測するプロセス 」中村* 川村 * 桜井2001)
    • 因果志向構成理論

      • 分類
        • 自立的指向性
        • 統制的指向性
        • 非自己的指向性
      • 尺度(「一般的因果律志向性尺度の作成と妥当性の検討 」田中 * 桜井1995)
    • 基本的心理欲求理論
      • 関係性の欲求
      • 有能さへの欲求
      • 自律性の欲求
    • 目標内容理論
      • 将来の目標を外発的人生目標と内発的人生目標に分類
      • 内発的的人生目標が高い場合は、達成過程と達成時に精神的健康と幸福感が得られる
      • 内発的人生目標の例
        • 人と仲良くなる
        • 人として成長する
        • 社会に貢献する
      • 外発的人生目標の例
        • お金持ちになる
        • 有名になる
  • 生物の根源的動機(接近的/回避的)

    • 分類
      • 接近的動機づけ
      • 回避的動機づけ
        • 接近的動機づけよりも強力
        • 副作用として結果が悪くなる
        • 回避的な目標設定をしている人ほど長期的なメンタルヘルスが低下する
    • 近い理論にフレーミング理論がある
    • 同じ結果を求めても「成功するよ」「失敗するよ」というのでは結果が異なる
    • どちらの動機を持ちやすいかは個人差がある