自己実現を考える時の目標設定のための要素出し

自己実現を支援する上で、どういった項目をあげるのが良いのか。 「○○な状態は避けたい」と「○○な状態になりたい」の回避的動機付けと接近的動機付けを考えるとイメージしやすい。 いくつかの観点を列挙したい。

避ける目標

おそらく失業などの生活ができなくなってしまう状態などは最も避けないといけないであろう。 しかし、その率を下げようとすればするほどリソースが必要となるので、場合によっては機会損失もする。 例えば、エンジニアとしても仕事ができる状態を作っておいて、研修講師としても仕事ができる状態を作っておいて、など複数の選択肢を持って置ければリスクは下がるが、それぞれを習熟する時間が必要になる。

はまってしまう落とし穴としては、回避的な動機付けをされているものを過剰に回避しようとしてしまう。 お金が足りないと困るが、お金がたくさんあると幸せになれるわけではないみたいな。

こちらの回避的な目標になるのは、これまでの経験上、自分に対して自信がない場合や、セーフティネット(家族が支えてくれる)がない状態が影響している。

近づきたい目標

回避したい目標の方が強力な動機付けになるが、長期的に回避的目標だと疲れてしまうのではないか。

表現としてなりたいと言っても、仕事がない状態を避けるための表現である場合がある。 お金持ちになりたいは、実は仕事をしたくないということかもしれない。

ゴールとプロセス

接近と回避の観点とは別に、ゴールとプロセスに関する目標も存在するのではないか。

無駄になるのが嫌だ、効率が悪いのが嫌だ、方向修正できないのが嫌だ、状況が悪くなるのが嫌だ、など。

「状況が悪くなるのが嫌だ」に関しては、既得権益などの考え方から、一時的に損をするので長期的に得をする選択が選びづらくなるのも含まれるだろう。

おまけ

もちろん目標なので、無駄だと感じないという考え方もできる。しかし、それは現状に満足するということではないだろうか。 幸福学的には、今に満足することが良いとされているように感じるが、それに近いものでもあるのではないか。

現状に満足する考え方の他にリフレーミング的な考え方をする場合もある。それは、よくない事象を次の経験の糧にする、転んでもタダでは起きないような状態である。 常に更新される自分の経験を使ってブラスな結果を生む考えもある。