将棋の形勢判断の考え方をキャリアに対して適応して考えてみる思考実験

概要

将棋をやっていたら、形勢判断(大局観)ということで今の自分の状況をメタ認知することが強くなるために重要な能力だと言うことを知った。 メタ認知をすることが上達や、成功に繋がりやすいこと、キャリアに関しては自分の状況を客観的に考えようとする機会も少ないと考え この考え方をキャリアに対して適応できないか考えてみる。

将棋の形勢判断について

(将棋に関しての習熟度がまだ低いので、一部間違えているかもしれない。)

ボードゲームには多いかもしれないが、将棋では野球やサッカーのようなスコアがあるわけではないので、形勢判断能力ができないと勝っているのか負けているのかも全然わからない。 形勢判断は、たとえば自分の持っている駒、自分の王様の攻撃されにくさや、今持っている駒がどのくらい活用されているかなど。

対局中には、自分の戦略を攻めるか守るかの判断に使い、対局後には、自分の対局をふりかえりながら改善点を探すために使う。 形勢を正しく判断できると、自分の行動が良かったのか悪かったのかが判断できるので上達にも重要な要素になる。

しかし、将棋のゲームの仕組みや勝ち方などを知らないと、適切な形勢判断をすることができない。

自分の形勢判断能力の変化

自分は過去に駒をどれだけ持っているかによって優勢度合いを判断をしていた。 しかし、上級者になればなるほど、駒以外の囲いの強さや、それぞれの駒の働きなども考慮する。 後何手で負ける、勝てるなどの状態は、形勢判断の評価値に対して非常に大きい影響を与える

評価値を計算するための考慮事項や算出方法を出すアルゴリズムを評価関数とする。 自分の評価関数の質が低い間は、その時点で持っている扱える駒の数の大小がメインであった。 
これには、2つの問題があった。

1つは、今後どうなるのかの予測がなされてなかったのである。 その時点の駒を最大化するということは、投資的な判断ができない。 1損することで3得るようなことが行えず、中期的に得をするように考えている人と対峙すると、ほとんど損をしている状態であった。

1つは、手段と目的が正しくなく、観点が足りなかった。 形勢判断には、駒をどれだけ持っているかだけではなく、相手の王様をどれだけ攻めやすいか攻めづらいかなどがある。 将棋は駒を集めるゲームではなく、相手の王様が攻撃を防げなくなったら負けというルールだからである。 なので、駒というのは、相手の王様を攻撃するための道具でしかないのだが、その駒を集めることに目標にしてしまっていた。

キャリアに対する適応

キャリアでは、そもそも自分の幸せを軸とした評価値を考えたりすることは少ない。

そこで、自分なりの幸せを軸とした評価値を定めればよいのではないかと思う。評価値の考え方に関しては、過去のブログの記事も参考にして別途執筆したい。

あとは、将棋でハマった失敗パターンが、キャリアだとどんな状態になるか考えたい。

先の予想がされていない

先の予想がされてない場合、ゴールAを達するとAが得られて、Aを使ってBへ達するなどのことを考えずに、AとBを同時に目指してしまう。 同じスキルを持った人が多く排出されるのを考えずに、義務教育の科目に追加されたプログラミングを明確な目標がないのに勉強する。 子供を私立に入れたいのに、年収は重要じゃないと年収を上げることを考えない。

手段と目的が正しくなく→お金を稼ぐ、資格を取る

一般的な指標としての年収や会社からの評価などをそのまま評価値にしてしまい幸せとは違った方向に舵を切ってしまうことがある。 また、社会的市民活動のような会社のためになるが評価にならないことなども含まれて困ることもある。 幸せになるためのお金や資格なのに、それをゴールに考えてしまい局所最適して幸せから遠のいてしまうなど。

人は、人から良いと言われているものをよく感じて、無駄に同じ指標を目指して損をしてしまうこともある。