キャリアへの意見の違いを理解するためのフレーミングとしてのIaaS/PaaS/SaaS型キャリア

概要

人によって、キャリアに対してどこまでコントロールしたいかという気持ちが違っていることに気が付きました。 自立していれば自立しているほど、組織からの影響が大きいと不満に感じるように思います。 この自分でコントロールしたいレベルと会社のコントロールしたいレベルが合っていないと入った後に苦労する原因になるし、 タイプが違う人からのアドバイスも悩みの原因となるため、考える切っ掛けにしてもらえたらと思います。

今回は、キャリアの自立度というか、どこまで自分でコントロールしたいかという考え方をクラウドの概念につなげて考えてみます。 無理やりクラウドの概念(IaaS、PaaS、SaaS)っぽくつなげてみたので、専門の方から違うってご指摘があるかもですがお許しください。

内容

メタファの紹介

IaaSは、インフラのみ提供するサービス。ハードウェア+OSが用意されているイメージ。 PaaSは、プラットフォームまで提供するサービス。アプリケーションを動かすために必要なソフトウェアは揃えられていて、アプリケーションを乗っけるだけで動くようになる。 SaaSは、サービスまで提供するサービス。GoogleDocsやDropboxなど、ブラウザでアクセスするだけでシステムを利用することができる。

適応して考える

配属は任せて教育をお願いするIaaSタイプの人

何か自分でスキルを身に着けているわけではなく、学校教育によってOSだけがインストールされている状態。 ハードウェア側の向き不向きもあまり考えてない人も多い。 やり方を教えてもらったらやりますってスタンス。

サービス提供者(従業員)は、何も勉強しなくても、教育もしてもらえて楽であるので選択する人が多い。 サービス利用者(雇用者)は、自分の会社の色に染めたい場合に染めやすいし、会社都合の配属がしやすい。

長く続く大企業では、重宝するのではないだろうか。 何もスキルがないため、会社での研修や教育が充実していることを求める。

新入社員、若手社員でないと需要は少ないのではないかと思う。

職種を選択したいスキルを保有しているIaaSタイプの人

何か自分でスキルを身に着けていて、ある程度専門職であればすぐに仕事で成果を挙げられる状態。 自分に対してある程度投資をしているので、投資を回収できる仕事につくことを望む。 会社で事細かく教育しなくても、自分で必要なスキルは身につけてきてくれる。

サービス提供者(従業員)は、自分の好きな分野を選んで学ぶことで仕事で活かすことができる。 サービス利用者(雇用者)は、教育のコストをかけずとも即戦力として扱える。

中途社員だと、こういったタイプの人が多いのではないか。

仕事内容も自分で決めたいSaaSタイプの人

何か自分でスキルを身に着けていたり、どこかの課題を自分で解決できる状態。 自分に対して投資をしていて、自分で事業を実施することができる。 PaaS型よりも、自分でサービスを提供できる。コンサルティングのような受注型もあるだろうし、 商品を企画して売っている自社サービス型の場合もあるだろう。 自分の技術+広報力だったり、営業力だったり、人脈構成力だったりと、技術だけで仕事にすることがむず開始ので、PaaS型よりも、幅広いスキルをもっていることが多い。

サービス提供者(従業員)は、自分で事業をできるが、安定していなかったり収益が少なかったり、するため雇用される。 サービス利用者(雇用者)は、幾つかのスキルを持っていたりするし、過去にPaaS型だった人は少し性能が低い場合もあるがPaaSとしても使える。

考察

ここから、タイプが違う人を欲しがっている組織からの批評や、タイプが違う先輩からのアドバイスで悩むことを避けたい。 こちらのタイプに照らし合わせて、違うジャンルなんだなと意見を受け流してもらったり理解してもらったらと思う。

自分は、現在はSaaS型になってきているが、新入社員時代にはPaaS型だったため、いろいろな行き違いがあった。

最初に就職した会社を含む就活した会社がIaaS人間を求める場合が多かったため、自分でスキルを見に付けていた自分は、 就活時のフィードバックや配属について悩んだりした。

メーカー系の会社から、「エンジニアリングのスキルを身に付けていますというアピールは、サッカーのスキルを身に付けていますというアピールと差がない」というコメントを貰って悩んだこともあったし、 新卒入社でスキルとアサインがマッチしてない人は山ほど見てきた。

また、PaaS型の先輩からは、1つのスキルをとがらせる方がいいと言い続けられて、困惑したことも合った。

どれも、タイプの違いを考えれば、しっくり来る悩みであった。 もう、随分昔の話も入っているが、参考になると思う。