入社時に技術レベルの高かった人の数年後

概要

最近、新卒入社した会社のエンジニア同期と何十人も会って話すことが合った。 入社時に技術力が高かった人と低かった人と何人も会ってみたが、すこし傾向が見えた。 バイアスがかかっているだけかも知れないが、自分の中では一つの仮説が立ったので一度考えを整理する。

内容

入社時に技術力が高かったグループをA、低かったグループをBとして説明する。 Aから出世をしているか、昇給・昇格が早いかの傾向をみると、そこまで大きな差はなかった。 技術力の差という観点では、入社時よりも随分差が縮まっているように感じる。

働く上でのスタンスでは、社内で評価をされる仕事に対して積極的かどうか比較する。 Aは、必ずしも上司からの評価をあまり気にせず、自分の中の価値観で大事な仕事を優先する。 仕事を任せてもらう時に、相手に従ってなんでもやるスタンスではなく、自分で取捨選択をしていた。 しかし、周りからの評価を全然気にしないかというと、そういったこともない。 自分達が信頼している技術コミュニティで評価の高い能力を身につけるための仕事は非常に真剣に仕事をする。しかし、上司から低い評価のフィードバックが来ることに関しては不満を感じる。

Bは、周りから言われたことに対して従順に仕事をするケースがAに比べて大きいように感じる。 自分の中の価値観で仕事をするのではなく、周りから評価される優先する。 仕事を任せてもらうときも、相手に合わせて仕事をしていた。

Aは、学部/院卒に限らず即戦力になる人が多かった。 これは、大学で求められていなかった即戦力になるほどの技術力を自分で身につけていたからである。 Bは、大学に所属しているときには、大学から求められることに対して真剣に取り組むことはするが、あまり技術を勉強したりは指定ない人が多いのではないか。 大学卒業時に技術力がある人は、求められていることよりも、求められている以外のことも自分の判断でする傾向があると思う。 従順でないだけ扱いづらい印象であるが、転職や異動で価値観を理解できる人の下で働ける様になった人は活き活きと働いていたように思う。