コミュニケーションの欠如から生まれる性悪説が組織の問題を大きくする

概要

最近、複数組織の事業責任者と現場の人と話すことがあった。 事業責任者は、現場の人に対する不満があり、現場の人は上司や事業責任者に対する不満があり、 お互いに不満を持ちながらも仕事をしている状態であった。

しかし、話を聞いてみると不満の元に関しては、お互いにサボっているわけではなく 優先度が下がっている状態であった。

今回は、性善説で双方の考え方を捉え解決の方法を考える。 同様のことがないか、調べる機会になればとメモを残す。

内容

階層型組織のため、1つ上の階層の部下や上司なら話す機会も多いのだろうが、 複数階層になると話す機会は殆ど無い。 その結果、お互いに相手の事情を理解せず、自分達に都合の良いものを求めているように感じた。

例えば、現場では大きな障害を避けるために回避策を行うと、スケジュールが遅延して現場の責任感が低いと感じるなど。

問題

自分の認知では、理想の状態がお互いに性善説で考えられていて不満がない状態が理想だと考える。 そこから、理想の状態とのギャップを考えると、問題は「コミュニケーションが足りない結果として、 悪意や能力不足を感じている」ことだと考えた。

解決案

相手の「優先順位が間違えている」「この観点を考えられていないのではないか」と思った場合には、 その理由を知れるようにするのが良いのではないか。 しかし、現場の判断を全て組織の上の方まで伝えると、コストが大きい。 そのため、仕組みとして組織で対話する場が定期的に実施すると、お互いを理解することができて良いのではないかと思う。

こちらの結果に関しては、関係の質を計測することになるのだろう。

まとめ

最終的に、組織を変える「仕掛け」 (光文社新書) 高間邦男 にある対話の場で、 お互いが同じ目標に対して必要な観点を出し合って話し合いをするのが良いのではないか、と感じた。