問題を構造化する大切さについて再確認する

概要

育毛関係の事業をしている友人と話をしていたところ、「みんな原因が違うのに、 いろいろ同じ対策をするから、上手く行かない」との話を聞いた。 複数の問題構造から構成されているものに関して、単一の手法を導入して失敗することは、 どの業界でも多いと感じている。 これは、ネットによって情報が溢れる時代になったため、前提条件などを加味せずに、 ネットの情報を鵜呑みにして失敗していることも多いのではないか。 こういった場合に、どういった解決方法があるのか確認する。

内容

薄毛の症状とは、遺伝的な問題や、なんらかの生活上の問題があり発生する

身の回りの薄毛の人たちの話を聞くと、「XXをすることが薄毛に効く」という ロジックとして理解しているようである。例えば、「大豆と唐辛子を一緒に摂取することが薄毛に効く」、 「男性ホルモンを抑制する薬を飲むことで薄毛に効く」などである。 しかし、人によって、状況は異なり

複雑な因果関係がある問題構造を理解せずに、解決策の1つが直接的に最大の問題を解決してくれると 思い込んで解決策の1つにリソースを投入してしまう。

解決策

問題の解決には、他の人に解決してもらうか、自分で解決することになる。

外注(専門家に頼る)

他の人に解決をしてもらう場合、専門家に依頼することになるだろう。 専門的な知識を持って、問題構造を把握していて理解できる人に依頼する必要がある。 例えば、薄毛の場合は、皮膚科の先生に問題を絞り込んでもらって問題を解決するようにする。

専門家は、どういったメカニズムで現象が発生しているか理解している。

一歩進んだ疑問として、どの専門家を選ぶかについて考える。 特に、自分で全く勉強していない場合は、相手の専門家がどのくらい正しい情報を提供してくれるのか、判断するのが難しい。 論文の参照構造と同様に信頼を担保するのが効率が良い。 WebのSEO対策の様に相互に連携される場合もあるが、複数の専門家に聞いて信頼できる人を聞く形式が良い。

内製(自分で調査する)

自分で問題を解決することで、専門家に相談するために必要な金銭コストは軽減されるし、 自分の理解を進めていくことが出来る。

問題を構造化するためには、問題を構成している問題群を知る必要がある。 そして、解決すべき問題を理解するためには、問題ごとに何を計測すると判別できるかを知る必要がある。

これらの情報を得るためには、できるだけ正しい方を選ぶためにも複数の情報を参照して理解する必要がある。 論文の参照構造や、書籍や論文の共著関係を見ると、今業界で一番正しいとされているものを理解しやすい。 専門的な知識を広く得ることで、発見できる問題が増えて加速度的に問題を解決できるようになる。

感想

資本主義や経済の活動の観点から

専門家に問題解決を依頼すると金銭コストがかかることが多いが、 資本主義としては、分業制でお金で専門家に相談するのは全体最適に近づいていると言える。

思考プロセスを学んだ観点から

TOC思考プロセスについて聞いていると、最近は現状構造ツリーを書かずに最初に 3つのクラウドを書く方法が主流なんだとか。 3つのUDEからクラウドを構築して、それを抽象化することで根本の原因とするとのこと。

まともに勉強していないので、間違った意見かも知れないが、今回など、分野によっては先に 問題点を構造化しないと適切な問題に対処できないのではないか。 と、考えた上で今後3クラウドをやることで大きく成長できると思う。