ストレングス・ファインダーを使った他者理解

概要

ストレングス・ファインダーを使ってコーチをやるようになって、周りにチーム間の理解をする必要がある場面に遭遇したので、 ストレングス・ファインダーを活用して他者理解を促した。 今回は、ストレングス・ファインダーを利用した他者理解の方法について3つのフェーズに分けて紹介する。

方法

方法は、5つのストレングスを使って対話をする。特に次の項目で聞くことで整理しやすい、他者に不足していると感じる事を聞く、 他の人が感じたエピソードを話す、ストレングスに近いエピソードを聞く、辛い思いをしたこと聞く、と良い。

他者に不足していると感じることを聞く

ストレングスは、当人からすると当たり前すぎてあまり自覚がないことも多々ある。そこで最初にストレングスを持っていること、 他者とは違うことを意識してもらう。 そのため「あなたは、責任感を持っていることを感じることはありますか?」と聞いてもあまり納得してもらえない。 そこで、「他の人に責任感がないと感じることはありますか?」と聞くと、多くの場合にすぐ理解をしてもらえる。 分析思考も同様に、「あなたは客観的にモノゴトを考えて論理的に話しますか?」と聞くよりも、 「他の人に、感情的だとか、話が論理的でない」と思うことが有りますか?と聞く方が理解が早い。

他の人の感じたエピソードを話す

ストレングスによっては、顕著に現れることもあるので周りから感じたことも伝えてみると良い。 戦略性を持っている人は、「常に『効率が・・・』って話しますよね」とか、 原点思考を持っている人は、「よくミーティングの時に、『そもそもこれは・・・』って話しますよね」などである。 相手の事を考えていないと話せないので発言した人の集中の対象がストレングスに向くことはもちろん、 周りの人も思い出して同意できてその後の話を聞く体制が出来る。

関連するエピソードを聞く

ストレングスにまつわるエピソードを聞いてみる。 具体的には、「あなたは収集心のストレングスを持ってるんですね、何か集めたりすることはあるんですか?」と聞くと、 「ものを集めてることはないのですが、ゲームを楽しむときは全部のアイテムを手に入れたりしますね」とエピソードを教えてもらえる。 この時、同じストレングスの人が何か思いついたら、「自分は、ついついこういったことをしてしまうんだけど」と呼び水のように エピソードを出してもらえたらより活発に話ができる。

まとめ

同じ行動をしていても、違う理由からやっていることがあるので、ゆっくりと耳を傾けてあげると良い。 自分の強みを理解してもらうことも、もちろんだが、自分に対して思われている他者からの不満も軽減できて、 協力できるようになるのではないかと思う。