楽しい仕事ライフを送るためにWill,Must,Canについて考えたこと

概要

人事やキャリアを考えるときに使うツールの1つである、Will,Must,Canを考えるときに それぞれの性質を考えることでよりよい答えに辿りつけるのではないかと思った。 そのため、それぞれの要素について考えた性質について残す。

Will,Must,Canについて

Will,Must,Canは人事やキャリアを考えるときのツールの1つで、以下の3つの項目のベン図からできている。

  • Will:やりたいこと
  • Must:やるべきこと
  • Can:できること

それぞれについて性質を考える

f:id:sanryuu:20160509090243p:plain:w300

Will

Will:やりたいことは、自分がお金を貰わずにでもやり続けることになるのがベスト。 ここで、好きなことを考えるためには、「どんなことが好きか」で考えると良いものを見付けやすい。 一部、経験を通して好きになっているものがあるので、それ以外は代えがきくと思われる。 経験を通して好きになっているものとは、中学時代に野球をやっていたからスポーツの中でも野球が特に好きのようなものである。

「やりたいこと」もそれぞれのことに対して、やりたいことか、やりたくないことか、の0と1の離散的な分布ではなく、 やりたさの度合いが連続的になっていると考えられる。 好きで好きで仕方がないことを仕事にできるのが一番良いが、かなり好き、ある程度好きなものを仕事にできるように、 好きなものを列挙して分析する。

Must

Must:やるべきことは「周りから求められること」なので、自分以外の要因の影響である。 そして、誰でもできることであれば供給量が増えて、価値が小さくなってしまう。 やるべきことは、賃金を得るためのフィルタリングになる。 具体的には、アニメーターや声優といった人気職種を目指すと、供給量が多くなりすぎて職に就くことが難しくなったり、 供給量が多いことで他の人と競うことになり収入が下がる原因にもなる。

価値を考えると、その業界のトップだけが稼げるのか、トップ層が稼げるのか、半分程度の人が稼げるのかなど、 どのレベルに逹っしたら、どのくらい稼げるのかの分布を知ることで、より作戦が立てやすくなる。 具体的には、何かの選手などは、試合で賞金を稼いで生活するとすると、トップだけが稼ぐことになる。 マッサージの施術者は、マッサージの需要があり1人で対応できる顧客数には限界があるので、 トップ層以外の人もお金を稼ぐことができる。

Can

Can:できることは、自分が得意なことである。得意なことは、資質と経験によって構成を分解できる。 時間と速さと距離に例えると、資質は、上達速度の速さに影響する。経験は、積み重ねた距離である。 労力の割りに上達すること、労力の割に認められることを選択して考える。

また、これも、得意な度合いは離散的ではなく連続的になっている。ヒントを見付けるためには、 ストレングスファインダーを確認するとよい。

どうするか

現状で、Willがなく、「Mustだけ」や「MustとCanだけ」で仕事をしている人は、 Willに当てはまるものを考えることで、楽しい仕事生活を送ることができる。 また、ベン図で3つの重なりあう部分で表されているが、それぞれの項目でマトリックスを作って、 自分のやりたさ度合い、得意度合い、需要と価値の度合いを総合的に考えるようにすべきではないか。