アイデア創出セミナーを受けてアイデア創出について考えたこと
概要
アイデア創出セミナーに参加してきました。体験した右脳を使うアイデア創出の方法について紹介します。そして、他にアイデアが面白かった人のアイデアについて分析し、自分が過去にいいアイデアが出せたと思うときの方法から、今回のセミナーで学んだことと組み合わせて考えます。
セミナーの流れは、以下です。
- 連想する単語を繋いで新たな単語を量産できるエクスカージョン
- 複数のアイデアと短時間で触れあるスピードストーミング
- アイデアを1枚のシートに書くアイデアスケッチ
- アイデアに投票して良いアイデアを探すハイライト法
- アイデアを練り上げるためのアイデア・レビュー
- 複数人でアイデアをブラッシュアップするためのチーム形成
- 新たに集まったメンバーでアイデアを練り直す発展ブレスト
- 自分達で振り替えりができる発表であるビデオ・プレゼン
工夫する点としては、以下を紹介します。
- 題材について理解を深める
- 触れるイメージはアイデアから得る
内容
今回は、英語を学習するための商品という題材で説明進めます。
連想する単語を繋いで新たな単語を量産できるエクスカージョン
今回、アイデアはイメージとイメージのかけあわせによって作っていきます。 そのため、最初のステップでは、かけあわせるための素材を作ります。 以下のイメージのように複数のイメージをマス作ります。
引用:p30, "エクスカージョン(バイオミミクリ、動物エクスカージョン)", "Rikie Ishii", "http://www.slideshare.net/ishiirikie/ss-47366190"
- 9×9のマスを用意します。最初に中心に「動物」や「職業」を書きます
- 真ん中の8マスに動物を列挙します
- 残りのエリアを3×3のマスが8とみなし、それぞれの動物を3×3のマスの中心に書きます
- それぞれの動物から連想する特徴を列挙します
- 特徴を列挙したシートを他の人に見てもらって、発展しそうなマスに印を付けてもらいます
- 列挙された特徴をイメージとして、題材とかけあわせて商品アイデアを作成します
イメージが大量に生れたら、元の「英語を学習するための商品」とイメージをかけあわせます。 「英語を学習するための商品」×「(かえる)壁にくっつく」から「壁にくっつく単語シート」などのように作ります。
商品アイデアのときは「動物」を、アプリアイデアのときには「職業」を書くと良いそうです。
詳細な説明のある参考サイトはこちら エクスカージョン(バイオミミクリ、動物エクスカージョン)
複数のアイデアと短時間で触れあるスピードストーミング
2つめのステップとして、複数人でアイデアの紹介とアドバイスをします。 毎回別の人と、自分のアイデアを話して、アイドバイスをしあいます。 ここで効果を倍増させるための工夫として、相手のアイデアを聞いたら最初に褒めます。 相互に褒め合うことで脳がクリエイティブな能力を発揮しやすくなるようです。 1ペアで5分程度話をしたら、1分得られた知見をメモします。 終わったら、次の人とアイデアを交換し合います。
ここで大量のアイデアの触れることで、 他の人のアイデアと自分のアイデアを組み合わせてより良いものにできたり、 他の人のアイデア同士を繋いだりするようです。
詳細な説明のある参考サイトはこちら Speedstorming(スピードストーミング)の方法: 石井力重の活動報告
アイデアを1枚のシートに書くアイデアスケッチ
作ったアイデアを一気に見れるように、1枚の紙に以下の3つで表します。
- 一言で表現したタイトル
- 詳細補足3つまで
- イラスト
太いペンで書くと見えやすくてレビューがしやすいです。
詳細な説明のある参考サイトはこちら アイデアスケッチ(IAMASスタイル): 石井力重の活動報告
アイデアに投票して良いアイデアを探すハイライト法
全員のアイデアスケッチを机の上に置いて、全員で全部を見て回ります。 面白いアイデアだったり、今後発展させる意義があると思ったら星をつけます。 1人がいくつのアイデアに星をつけても構いませんが、1人が1つのアイデアに付けていい星は1つだけです。
アイデアを練り上げるためのアイデア・レビュー
星の数が多かった順にアイデアの内容を簡単に紹介します。 後からレビューしたアイデアに対してチームを作って発展させるので、チームを作れるくらいの数だけ発表します。 紹介されたアイデアに近い・使えそうなアイデアシートを持っていたら、紹介されたアイデアの近くに置いておきます。
複数人でアイデアをブラッシュアップするためのチーム形成
紹介されたアイデアシートの中で今後自分が取り組みたいアイデアの近くに集まってチーム形成をします。
新たに集まったメンバーでアイデアを練り直す発展ブレスト
集まったチームで「具体的にどんな商品・サービスにするのか」と「考えられる懸念事項と対策」について議論します。
自分達で振り替えりができる発表であるビデオ・プレゼン
ここで、プレゼンの流れからビデオ撮影まで行います。時間があれば、何度撮り直しても大丈夫です。 実際にプレゼンするのではなく、iPhoneのカメラをつかって動画を撮ります。 ビデオにしてみると、一発撮りだけではなくとってから見なおして修正するため、自分たちのプレゼンを客観的に見なおして見せ方を検討しやすいんだとか。
考えたこと
題材について理解を深める
今回、アイデアを出している人を沢山見てみたところ、良いアイデアを出していると思った人は題材について良く理解しているなと言う印象を受けました。 例えば、「英語の学習用の商品」という題材だった場合には、 英語の学習とは、どんなことが観点として取りくまないといけないか、 どんなことが課題になっているかなどを整理している人が良いアイデアを出している印象を受けました。
自分がワークショップに出たときは、あまり知らない題材だったため、上手くアイデアを出せなかったかと思います。 なので、次回このワークをするとしたら、事前に題材について理解を深めてから、どんな要素があるか分解してから挑みたいと思います。
既存製品からイメージを得る
今回、動物の特徴からイメージを沢山出してみたわけですが、上手く使うことができなかったです。
今まで自分で比較的良いアイデアを出せたと思うときを振り替えってみると、 他の人のアイデアの一部だったり、他の製品をちょっと変えて自分の持っている題材と組み合わせたときでした。 例えば、「強さをパラメタで扱う」という概念を自分の題材に加えたり、「付箋で議論する」を自分の題材に加えたり。
そのため、今回で言うと「スピードストーミング」のようなものが非常に効果が高いのではないかと思いました。 お互いに扱っている題材が違ってもアイデアを交換することで、自分のアイデアに付加価値を付けられるのではないかと思いました。
さらに発展させると、必ずしもスピードストーミングの相手が出したアイデアである必要はないので、それぞれが既存のサービスに対して調査を行なってきて、 要素分解してアイデアを大量に交換してみるのも一つの効果的な方法ではないかと思いました。