教育心理学を使って実験するときの注意点

教育心理学は、認知過程を確認することが多い。 認知過程を確認するためには、どんな流れで答えが出てきたか確認する。 そのため、「どうしてそうなったの?」と問いかける。

しかし、不用意に発言することで相手に不快感や不信感を与えることがある。

理由を確認することで、相手に対して否定として受け取られることが多いためである。 これは、否定しているわけではないことをを伝えるだけでは不十分であるらしい。

いくつかの事例で、否定しているわけではないことを伝えた上で「どうしてそうなったの?」と確認すると、顔色を伺うような行動を取ることがあるとのことであった。 仮説として、相手が想定外の行動をとったときのみ「どうしてそうなったの?」と確認していることが課題にっているのかもしれない、との意見もあった。

上手くやっている人の行動例としては、被験者というか子供に対しては、「教える」というスタンスではなく、「一緒に、見つけていこう」ということを伝えているようであった。 更に、「自分が何を学んでいて、どうして今の行動をとっているかを伝える」という方法で、できるだけ相手に行動の裏を伝えるという意見もあった。

できるだけ、自分の思いや、行動をネタばらしして行動するほうが信頼関係を得やすいように感じた。 認知過程を確認するのは、被支援に対しても負荷が大きいことなので、このあたりを配慮することで対策したい。