経験学習サイクルをよりよくするための工夫

経験学習サイクルとは、次の4つのフェーズに分けて経験を整理する方法である。

  • 具体的経験
  • 内省的観察
  • 具体的概念化
  • 能動的実験

具体的経験として、思い出しやすくするためには、2つの方法がある。

具体的経験

具体的経験を思い出すために有効なのは、時系列的な行動を列挙する方法。 これは、認知科学で言われるエピソード記憶の思い出し方に近い。

また、その行動から、新たにチャレンジしたことを見つけることも良いだろう。

内省的観察

列挙した事実や、新たに挑戦したことから、結果としてどんなことが起こったかを挙げる。 行動した結果どんなことが起こったかを振り返るだけで長時間かかったりする。 KPTで行うような、発生したよかったこと、悪かったこと、新しく分かった学び、など多様な観点で質問してもいいだろう。

時間がある場合は、一つ一つのやったこと、具体的経験について考えても良い。

具体的概念化

他の場所でも使える自分の持論を作る。 このとき、科学的な理論と結びつけることでより質の高い理論を作ることができる。

能動的実験

作った持論を新たな環境で適応してみる。 新たな実験をすることで、更に質の高い持論の構築を促す。

その他

期間や新しい経験の量、意思決定の数にも影響されるが、時間をかけて考えることで質が高まる。 多くの観点から、立ち止まって時間をかけて考えるようにしたい。