マンガ教材を作るときに考えたこと

マンガ教材を作ろうと思い、市場にあるマンガ教材を調べてみたので、それを残す。 定義としては、少し広く捉えていて、教材を目的にしているものから、教材を目的としていないが学べるものまで広く考える。

マンガ以外のストーリーを使った学習教材も、もちろんあるだろうが、今回はそこは対象外とする。

大まかな種別

大まかに分類すると、以下のように分類できる。

読者の目的が学習である「マンガでわかる」というシリーズ以外にも、新しい知識を得るものは多い。

焼きたてジャパンは、主人公がパンを作りながらグルメ勝負をしていくストーリーだが、パンを作る技法やアイデアを紹介されているので、それを参考にパンを作ってみることが可能である。書籍には、話の間にレシピが紹介されている。自分は、こちらの焼きたてジャパンを読んで、パンを何度も作ったことがある。

おおきく振りかぶっては、野球マンガである。これは、新設野球部が甲子園を目指して野球に励むストーリーである。 こちらの作品では、野球の戦略を学ぶことができた。試合を観戦するだけでは得られない投手捕手と打者の駆け引きを知ることで、観戦するときにも楽しむための情報が得られる。また、心理学的なメンタルトレーニングなどを取り入れた練習の方法や、怪我をしにくい練習の方法がストーリーの中で紹介されているので、野球を上達したいと思っている人にも参考になると思う。

漫画の比率

教材として、マンガの比率は大きくなればなるほど、単位ページあたりに伝えられる情報量が少なくなる。

なので、マンガだけで伝えようとすると、同じ情報量を伝えるために、かなりページ数が多くなる。啓発本のマンガ版では、マンガ比率を大きくすることで、1冊では情報を詰め込みきれずに複数冊のシリーズにしているものもある。

マンガでわかる本が読みやすくなるのは、単位ページあたりや、単位読書時間あたりの、情報密度を減らすことができるのも大きいのではないだろうか。

人によっては、マンガと説明文の混在本(説明文がメインで、サブでマンガがついている)だと読まないなど、読む動機づけとして大きく影響していることもわかる。

目的

マンガ目的でいうと、状況理解、動機づけ、知識の理解、などが考えられる。 マンガは状況理解において、効果的であるらしい。