自尊感情と恋人について考えてみる

恋愛については、いろいろな考え方があるが、今回は自尊感情に影響のありそうな考え方について。

恋人に何を求めるか

価値観があう、一緒にいて楽しい、落ち着けるなど、自分の気持ちから考えて恋人を選ぶ人もいる。こちらは、相手の内的な面をみている。一方、美人だ、収入が良い、社会的な地位がある、資産がある、スキルがある、など社会的なステータスや生活の豊かさを考えて恋人を選ぶ人もいる。極端な例だと、「恋人はアクセサリーだ」のような意見を聞いたこともある。こちらは、外的な面をみている。相手がいる事自体が、ステータスになっている場合もあるだろう。

自尊感情について考えると、外的な面が満たされている相手だと優越感が満たされ、内的な面が満たされている相手だと本来感が満たされるのではないだろうか。こちらも、自尊感情の心理学をそのまま応用すると、自分に必要なのが本来感だけでも優越感だけでも困るように、どちらか一方でいいかというと、難しい。

恋人は、今後家族になる関係と考えると、自分の重要な拠り所の1つになるといえる。 しかし、その恋人を外的な要因、優越感を満たす要因を重視して選んでいる人も多い。マッチングサービスなどを使うと最初に説明することが外的な条件のため、そちらに傾いてしまうこともあるのだろう。また、交際や結婚自体も、優越感を満たすための手段になっていることも多く、落とし穴に落ちやすいので注意したい。「仕事が終わったら帰るのが辛い」なども、優越感を重視して関係づくりをした結果かもしれない。

本来感の維持や向上をすることで、精神的な生きやすさを考えるのであれば、家族からありのままを受け入れてもらえることは、本来感の維持や向上のためにも最重要の要素である。そのため箇所のため、ありのままを受け入れてくれる、ありのままを受け入れられる内的な面を重視して相手を選びたい。

前提としては、相手の前では背伸びせずに、等身大の自分、ありのままの自分を見せられることが絶対条件になるだろう。背伸びした状態で一緒にいるとありのままを見せるとギャップを感じてしまったりもすると思うので、そちらについては気をつけたい。(恋愛指南でもないので、そこまでの方法はわからず。)

知人・友人への紹介

恋人を友人に紹介することを考えてみよう。

友人との関係が、ありのままを受け入れあっている本来感の満たされた関係であれば、恋人のことも内的な魅力や、本来感が満たされることを伝えることができる。 しかし、関係が薄くなれば内的な魅力をつたえても理解されなかったり、恥ずかしかったりで、外的な魅力しか言えない場合もある。そのとき、恋人のことを話せないことが、本来感の低下につながることもありそうである。

本人の本来感が極めて高ければ、どんな事があっても気にせず、恋人を紹介できるのであろうが。

相手から何を見られているか

恋愛の場合、自分がどちらを重視するかと、相手がどちらを重視するかによっても分類できる。

  • 自分:内的、相手:内的
  • 自分:内的、相手:外的
  • 自分:外的、相手:内的
  • 自分:外的、相手:外的

本来感、Well-Beingを満たすためには、内的同士の組み合わせが良いのだろうが、外的な部分を重視して関係を作っているところもあるだろう。実際にどちらを重視しているかというよりも、お互いがどちらを重視していると受け取っているかが重要であろう。

もう少し深く検討してみたいが、一旦こちらまで。