論文「事象の想起における抽象化の効果」を読んだメモ

論文福田 健, (1997), 認知科学, 事象の想起における抽象化の効果を読んだので、得られたことをメモとして残す。

日常場面で事象を想起するために効果の高めるためには抽象度を高くしすぎても、低くしすぎても難しくなる。 物事を想起するときは、詳細な物語表現、諺様表現、抽象語の3つで比較すると、諺様表現(ことわざ的な表現)が想起しやすい。

ことわざは、捕らぬ狸の皮算用のような、具体的な事実概念を組み合わせたもの。本人の知らない諺を使用。少ない語彙で特定の事象を正確に復元できる。 抽象語は、「人物Xが状態Aを欲しているとき、かつ実現が主観的に見込まれる状況がある。〜(この倍くらいの説明文になる)」 構成要素の因果関係を説明するために、長い表現が必要になってしまう。 これを使うことで知的経済性に優れていると言える。

自分たちが科学的な実験結果を人に広めるんだとしたら、ことわざ的に「何をしたら何が起こる」的なことを内包したような短い文を作ることが有用ではないかと仮定する。

類推、想起などのワードをつかって論文を調査するもの今後やりたい。