社会貢献やボランティアからお金を生む方法

概要

価値のあるスキルを使ってボランティアをすることで社会貢献活動をしている人と話をした。そのときに、とんでもなく多くのビジネスの種を持っていたのに、一切ビジネスとして展開していなかった。 本人は、本業にできるなら本業にしたいが、それでお金をもらうことができると思っておらず、ボランティアとして実施していた。 無料で実施していることがお金を生むことはないと考えては居ないだろうか。

世の中でも多くこういったことは存在するんではないだろうかと思ったため、 社会貢献やボランティアからお金を生む方法について考えたい。

内容

お金の稼ぎ方の分類

今回は、分類について詳しく説明する回ではないので、簡単に。(今後書きます。)

お金の稼ぎ方をマルクス経済学で紹介されている観点で紹介すると、商品を売るということである。 商品になるのは、人がお金を出して買えるものと、労働力である。 商品は、どこかに置いて誰かに買ってもらうイメージ。 労働力は、代わりにやってあげるということである。コンサルタントから学生アルバイトまで幅広い。

お金を稼ぐことができる状態ができる条件

お金をもらえる状態は、すでに欲しいと思っているものに対して間違えたことをやっているときに教えてあげる潜在的課題へのアプローチか、すでに欲しいと思っているもの(すでに購入しているものの代わり)を提供してあげる健在的課題へのアプローチがある。

どちらも、顧客の課題意識を知ることと、それに対する解決策を知ることが重要である。

解決策を知っている状態で、顧客の行動を見たり対話することで、理想と現状のギャップに気づきアドバイスできる。 簡単に言うと、「この人は、この手段を取って目的を達成しようとしているけど、もっと良い手段を知っている」を思えるときであろう。 「解決策を知っている状態」がどういったものかというと、何かの専門知識を持っていたら、専門の観点で解決ができるよねということである。

ITシステムに詳しければ、IT導入をしていない職場をシステム化することで効率化する方法に気づくだろう。 学習科学に詳しければ、教育現場を見たときに、別のカリキュラムを作ったり、教科書や授業スタイルを買えることでより良いものが作れることに気づくだろう。

こういった状況に関して、商品や労働力を提供して課題を解決することでビジネス化することができる。

お金を稼げる条件をみたすために

お金を稼げる条件をみたすための方法は、解決策になりうる知識をつけること、その上で顧客を見て対話して課題を見つけることである。

リーンスタートアップなどでは、解決策よりも先に課題を見つけろということが書かれているが、 認知科学の観点からいうと、それは無理である。 困っていることに共感はできるだろうが、解決策を知らない状況では解決策に気づけ無いからである。 
## ボランティアからお金を生む

ここまで説明が長くなったが、ボランティアをしている人に足りない最大の観点はこちらだと思っている。

もちろん、お金を持っている人からはお金をもらうことができるが、 お金を持っていない人からはお金をもらうことができない。

だからといって、お金を持っていない人を助けることは仕事にならないか、 というと必ずしもそんなことはない。

お金を持ってない人を助けることで得られるものを、お金を持っている人に売ればいいだけである。

そのためには、自分が助けたい人の課題を解決しながら、自分の得ているものがお金になる場所を探さなければならない。これは、広い分野の人に話をしたり、いろんな分野を横断して課題解決をしているような人に聞いてみることが近道であろう。 実は、自分たちが得ていた経験やデータがお金になりやすいのではないか、と思う。

例えば、プログラミングスクールを開催していたときに、多くの人にプログラミングを教えていたら、いろんなタイプの初学者がプログラミングを学ぶときに躓く観点に気づくだろう。そこから、プログラミングを教える人向けの躓くポイントの解説書やセミナーを売ればよいのである。

これができれば、お金を持ってない人も助けられて、お金を持っている人も助けられて、自分たちもお金を得られる。 逆に言うと、この課題解決においては、お金を持っていない人を助けないと、お金を産めないということである。

これは、ボランティアをビジネスに繋げられそうではないだろうか。