マトリクスでスコアリングすることで自分の価値観を見つけていく
概要
自分のやりたいことを比較していると、言語化しきれていないことに気がついた。 そのため、自分が価値観を言語化するために使った方法を紹介する。
直感的やりたいことスコアと、やりたいことの要素分解したものを比較していく。
本文
以下の2つを例に考える。
- 書籍のリコメンドサービス(書籍と表記する)
- 料理の栄養素データ解析(料理と表記する)
それぞれ、「やりたい理由がちがう」ということを知ることが大切である。そのときに、どっちもいいところがあって決めきれない
自分のやりたいことが「学習支援などの学びに関わることだ」感じれば、その観点を作る
やりたいこと | 直感の総合 | 学び |
---|---|---|
書籍 | 10 | 5 |
料理 | 7 | 1 |
となり、直感の結果と他の観点を足し合わせた結果が矛盾する。
そこで、別の要素を追加する。 「料理」の方は学びにかかわらないけど高い理由は何か考える。 そして、自分はデータを解析できることを楽しみにしていると気づいたとすると、以下の表はこう更新される。
やりたいこと | 直感の総合 | 学び | 解析 |
---|---|---|---|
書籍 | 10 | 5 | 1 |
料理 | 7 | 1 | 5 |
ここまできて、矛盾の度合いは少なくなった。 が、まだ矛盾が無いとは言えない。
5+1、1+5はどちらも5なのに、「書籍」の方が高くなっていることから、2つの可能性が考えられる。 1つは、「学び」の価値の方が「解析」の価値よりも大きい可能性である。もう1つは、他の価値が見逃されている可能性である。
前者の価値が違うことを解決するためには、傾斜をかけて辻褄を合わせる。 今回は、「学び」の方を2倍してみる。
やりたいこと | 直感の総合 | 学び | 解析 |
---|---|---|---|
書籍 | 10 | 5*2 | 1 |
料理 | 7 | 1*2 | 5 |
計算結果が11と7となり足し合わせた結果と、直感が近くなったんではないだろうか。
後者の他の価値が見逃されている可能性については、他の価値を考える。「解析」の項目を考えた時と同じように、「書籍」にあって「料理」にないやりたい理由を考える。 今回は、「人に使ってもらいやすい」項目を考える。「利用」と表記。
やりたいこと | 直感の総合 | 学び | 解析 | 利用 |
---|---|---|---|---|
書籍 | 10 | 5 | 1 | 5 |
料理 | 7 | 1 | 5 | 1 |
利用してもらえるかどうかをスコアとしてつける。 足し合わせると11と7となり、直感が近くなったんではないだろうか。
これらに対して、比較したい対象を追加してみること、観点追加すること、傾斜を考えること、で自分の価値を見つけていきやすくなる。 そして、自分の「学びに関わること」「解析できること」「人に使ってもらえる」など、出した価値観を満たすが、やりたいと思わないことも意図的に考えてみることで自分の中で大事である項目が見つけやすくなる。