卓球教室での学び方と受験の学び方を比較して考察

概要

最近、卓球をはじめたことで、何度か卓球教室に参加してみました。 教育心理学関係のイベントの準備をしているからということもありますが、卓球を教えてもらっている間に多くの学びを得られたので残しておきます。 今回は、卓球の練習計画を受講者がどこまで考えているかから、受験とチームでの業務の2つと比較して深めたい。

内容

受講者の系統

他の受講者を観察していると、メニューをお願いしている人と、方向性だけお願いしている人がいることに気がついた。 メニューをお願いする人は、部活などの経験者が多い。自分の求めているものに対してどんな練習メニューを実施したら良いかまで理解しているようである。 方向性だけお願いする人は、未経験者が多い。自分の求めているものに対して、何をしたら達成できるかまで分からない状態である。方向性だけお願いする人の中にも段階があり、カットを打てるようになりたい、バックドライブを打てるようになりたいとテクニック名で伝える人もいれば、基礎から身につけたいと伝えてコーチからの提案ベースで進める人もいた。

メニューをお願いしている経験者は、例えば、練習メニューとして速い球をランダムな場所に打って欲しいなどの要望がある。 しかし、それを実施してもらうためには、高い能力が必要になる。そのため、高度な練習相手として卓球教室に通っていた。 逆に、未経験者は、何をしたらどうなるかも分からないので、その部分を含めて教えてもらうために参加している。 練習相手としても、高い技術を要求しないものが多い。

受験との比較

方向性をお願いしている未経験者の練習から、受験と近いと感じた。

できるだけ大きな目標だけ支援者に伝えることで、目標達成の道筋は支援者に考えてもらう。 受講側が練習メニューや身につける技術を選択せずに、先生に任せておいた方がおそらく早く一定の水準の試合が出来るようになる。 これは、受講者が目標と一致していない要望を講師にしてしまうことで、講師が目標にそぐわない練習をしてしまう可能性があるからである。 良いコーチであれば、ここで目的とあっていないのではないかと意見をくれる可能性もあるが、 卓球教室であれば、こちらにも時間が必要で練習時間が減ってしまうため難しいであろう。

偏見があるかもしれないが、受験では志望校など目標値だけ伝えて置くことで、講師から言われた勉強方法を使い 学習者がコンテンツを学ぶことに注力するほうがより良い結果を得ることができると思う。 勉強方法を考える・リソースの調整をするなど、他の人ができるところは他の人に任せてしまって、 問題を解く・覚えるなど、他の人に変わってもらうことができない部分に注力する方が効率が良い。

チーム開発との比較

これは、チームでの生産性をある時期までに最高にすることを考えると適したやり方である。 スクラム開発であれば、スクラムマスターができるだけ支援をした方が早く目的を達成できる。 しかし、あまり支援をしすぎると、自分達だけで結果を出すことができなくなってしまう。 属人化してしまった場合、その人が抜けたときに生産性が落ちる。

受講者の目的に合わせた適切な行動

ここから、受講者がどのような行動を取ることが望ましいか考察する。

受験のように、一定の時期までに結果を出せば良い状態で、それまでずっと教室に通い続けるのであれば、 できるだけ大きな目標だけ伝えて講師から練習を提案してもらうのが望ましい。 しかし、ずっと教室に通い続けるかどうかわからない場合や、ずっと能力を向上扠せ続けたい場合は、 練習メニューに対する学びも得て改善する力をつけたほうが良いため、 自分からできるだけ練習を提案して、それに対する意見をもらうことが望ましい。