社会課題の解決に教育をやる人は選民意識を取り払うことで社会課題の解決のための選択肢が広がる話

概要

自分もそうだが、教育サービスを実施したい人は、自分が努力して学んで成功したから、それを広げたいと考えることが多いのではないだろうか。 自分の周りは、ある程度そういった傾向があるように感じる。 実際に、そう考えている方が心理学的にも、今後の勉強に取り掛かるきっかけになりやすく良い面もある。 しかし、社会課題を解決しようと考えるときには、視野を狭めてしまう可能性がある。

そこで、教育を考えた人が教育以外のサービスを考えるきっかけになればと、教えてもらったプロセス改善、プロセス思考の考え方を残す。

内容

自分が解決したい課題の解決策に学ぶことを入れると、個人の努力に依存しやすくなる。 少なからず、自分だから課題を解決できたと考えるのではないだろうか。 しかし、それが学びの押しつけになる可能性は高い。

何かを学ぶことで乗り越えられるのであれば、 学ぶことは個人の努力に依存するのではなく仕組み化する方がよい場合もある。

例えば、キッチンの排水ネットの掃除ができてなかったので、キッチンによくカビが生えてしまうことがあったとする。 しかし、これを個人の努力に依存させると、定期的に排水口を掃除できるようにしてあげようという解決策になる。 そこで、別方面から考える。キッチン器具会社の新商品を開発して、そもそも排水溝を掃除しなくても良いようになるとどうだろうか。 結果としてキッチンにカビが生える課題が生まれなくなるのではないだろうか。 仕組み化するとは、こういうことである。

これは、排水溝の掃除をするのが苦手な人用に書いたので、得意な人は自分の苦手なことをしなくても良いように読み替えて欲しい。

ずっと運動ができなくて食事が減らせない人が居たら、 「あなたの課題は、運動ができて食事が減らせれば解決するんです」といい続けて怒るのではなく、 どうして運動ができないのか、食事が減らせないのか問題の原因を構造化して潰してあげるほうが親切ではないだろうか。

なので、◯◯を自分で勉強したからできるようになったと考えるよりも、 これを自然に学べるようにするにはどうしたら良いのか、これを学ばずに目的を達成するためにはどうしたらいいのかと考えて、 原因を構造化するようにしたい。 また、周りの人はみんな善人であると考えて、「なぜ、今の思考になっているかを考えるようにする。」