希少性のある課題発見の価値と活かし方について考える

概要

前回の記事でhttp://sanryuu.hatenablog.com/entry/2017/04/03/005656について考えていることを書いた。 そこから、見つけた課題の価値に関して考える。 前回の記事で、課題は、知識が増えれば増えるほど発見しやすいと考えた。 そこで、今回は、発見した課題の希少性が違うことが異なる価値を生むのか、について考えたい。

内容

前提

前提として、飲食店を経営しているとする。 そこには、コンロの存在を知る人も、電子レンジの存在を知る人も居なかったので、どちらも導入されていなかった。 どちらを導入したとしても、利益が1000万円上がるとする。 しかし、この世界には、コンロを作れる人は世の中に半分存在する、電子レンジを作れる人は世の中に一人だけ存在するとする。

価値について考える

受ける側として考えると、だれでも良いからあげてくれた利益分の評価をするであろう。しかし、他でも価値を提供してくれるものだった場合、競わせてやすくすることが出来る。 与える側として考えると、解決できる人数が増えれば増えるほど、供給量が増えて競争になる。 解決できる人数が増える場合、後発だとあまり課題が世の中に残ってない場合もあり、先行して実施した人が多くの課題を解決することができる。

希少性のある課題を発見する能力の活かし方について考える

希少性のある課題を発見/解決できる場合、電子レンジを作れる人は自分しか居ないのであれば、複数の場所や相手に対して電子レンジを供給していくことが利益を最大化できるのではないか。 コンサルタントとして複数の組織に行き導入したり、電子レンジ工場を作って売ると良いだろう。

逆に、こういった人が1つの固定された組織に固定されている、1つの場所や相手に対して労働をしている状況を考える。 これは、電子レンジの恩恵を受けられる組織は1つになるし、他の組織でも同じ解決策を提供できる機会を失う。 また、電子レンジを作ってしまったら、同じ課題はなくなってしまうので電子レンジを作り続けることはしなくなる。 すると、希少性のある利益を大きくするための課題発見ができるにもかかわらず、その人の労働力は別の仕事をしてもらわざるを得なくなる。 結果として、電子レンジを作れる人は貴重なリソースにも関わらず、他の人でもできる価値の低い仕事をするしかなくなる。

ここから、希少性のある課題、他の人が見つけたり解決できない課題についてアプローチ出来る人は、 1つの組織にとどまらずに、複数の組織に対して価値を提供することで、より大きな利益を得られるのではないだろうか。

今後

今後、この課題発見能力を身につけるためのコストは、活かし方にどう影響してくるのか。 コストを下げる方法には、どんな方法があるのかも議論したい。