教えてもらった経営者として生きること
概要
いつも通りのLeanActionProgramの面談でしたが、卒業まで近くなっていることもあり、 今回はティーチングメインで多くのことを教えてもらいました。 一番驚いたのは、「経営者は極めて受け身な存在である」という話ですが、いろいろと理解が異なっていて損をしそうだったので、学べてよかったことや、知ることでオプションが増えそうなことなどを中心にメモとして残しておきます。
- 経営者は極めて受け身な存在である
- 経営者の成績は財務三表で測られる
- ビジョンは手段で目的は財務三票
- やるかどうかは、やりたいことかどうかで決める
- 自分がお金が欲しくなくても、会社にはお金を入れる
- 事業や会社を成長させながらやりたいことを維持する
- 収支を一定にすることの難しさ
- 事業を売却する
- 所有と経営を切り離す
内容
経営者は極めて受け身な存在である
経営者は、外部からの影響を大きく受け、それに対して対応してくことが求められる極めて受け身な存在である。 なぜか。経営をしていると周りの多くのことが変化する。例えば、競合の会社が新しいことを始める、政策や法律が変わる、為替レートが変わるなど。 これらの影響を受けながら経営者は対応していくこと存在であること。
経営者の成績は財務三表で測られる
ビジョンは手段で目的は財務三票
「ビジョンは霞」って言われてしまった。 自分は、過去にビジョン駆動でないと上手く行かないと思っていたが、 結局ビジョンだけ追い求めていても、経営がうまく行かず事業として成功することもない。
優秀な経営者は、財務三表とよく出来るようなビジョンを掲げることで、ビジョンを財務に還元させていく。
やるかどうかは、やりたいことかどうかで決める
財務三表を良くするためには、なんでもするのか。 財務三表を良くするために、従業員から搾取する、資格を作る、エロをやる、など。 自分がどこまでやっていいか、やりたいかを考えてその範囲で財務三表を良くしていく。
幅広く儲かることをやっていく人もいれば、やりたいことに従って狭くフォーカスした領域で事業を進めていく人もいる。
自分がお金が欲しくなくても、会社にはお金を入れる
一定以上のお金を稼ぎ始めると、お金で楽しめることはやり尽くしてしまうそう。 だから、自分がお金がほしいかどうかは関係なく、会社にお金を入れるようにするのが経営者の仕事である。 当たり前だけど、自分みたいに勘違いする人も多そう。
事業や会社を成長させながらやりたいことを維持する
収支を一定にすることの難しさ
会社は、拡大することよりも同じ規模で成長させないことのほうが難しい。 これは、事前に「経営者は極めて受け身な存在である」のところでも説明した通り、 外部の多くの影響を受けるため、影響を受けて収支を一定にしないといけない。 逆に成長させる状態は、上方にはいくらブレても良いからである。
このため、経営者は会社を大きくしすぎて、やりたいことができなくなるのを懸念して 労力をかけて一定の収支を目指すのではなく、大きくすることを考えたほうが楽である。
事業を売却する
先程、大きくした方が楽だから、大きくする方がいいと説明したが、 それだとやりたいことを維持できない場合がある。 そういったときは事業を売却したらよい。事業でも、サービスでも、会社でも。 適切な規模で売却することでやりたいことを維持するほうが容易である。
所有と経営を切り離す
事業を売却する以外にも方法があり、所有と経営を切り離すことである。 簡単にいえば、社長を雇うということである。 今の日本では、任せられる経営者が少ないことが問題であるようだが、 自分が会社の所有をしたまま、経営を任せることも選択の一つである。