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論理的に否定することで意見を言わない部下になってしまうことについて考えたこと

概要

しばらくマネジメントの支援をしております。 そして、過去の自分だと当たり前だと思っていた、 「上司が部下からの意見に対して、論理的に反論する」という行為が、意見を言わない部下になる事が驚きでした。 そのため、なぜそういったことをになるのか、考えた結果を残しておきます。

問題

一番多い現象としては、部下が上司に対して意見をしても、自分に反論を言っていると捉えてか、論理的に反論することである。

意見を言わない部下になる理由

いくつかのケースから2パターン見つけたので紹介する。

部下が論理的に問題を整理して説明しようとしても、上司が否定的な捉え方で話そうとすることで消耗する。 そして、上司とのすれ違いや意見を言う事が面倒になり意見を言わなくなるケースがある。 それに加えて、何度も意見を否定されると、やっても無駄だということを学習(学習性無気力感)につながるケースも多い。

しかし、部下と上司に異なる意見が生じるのは当たり前のことで、むしろこれが発生しない方が良くない。

意見が異なる理由

異なる意見が生じる理由としては、部下と上司で知っている情報に差異があるからである。 少なくとも、次のような事が発生する。 部下は上司よりも仕事における細分化された担当領域などに詳しくなるし、 上司は部下よりも大きな意思決定をしている分、部下よりも多くの指標を加味して行動しており考慮している情報が多いからである。

また、得意不得意で差が出る場合も多い。 上司の方が部下全員より網羅的に専門性に長けている場合ことは稀なので、こちらも発生しやすい。

このような数々の問題があるにもかかわらず、上司は同様の経験をしたことがないので気付けない場合が多いようである。

この問題に上司が自分で気付けない理由

過去の記事でも紹介した 「自分ができていたことができていないと捉えて足りないと感じて厳しく接しがち」のように、 自分ができる「論理的に意見を言うこと」ができないと感じて部下の足りない点だとも捉えやすい。 また、この上司の上司が意見をうまく吸い上げてくれていた場合なども、この上司が同様の経験をしなくなり同じ気づきづらさにつながる。

解決案

一言で言うと、部下に寄り添うことである。 「なぜ、そう思うんだろう?」ということを否定的なニュアンスに受け取られないように聞く。 そして、考えていることを一緒に整理する。 最後に、自分たちが他の軸も考慮した上で決めていることも伝えて、 それを踏まえて最適化できないか一緒に考えていくスタイルにすると、意見も出やすいし当事者意識も育てやすい。

もし、こういったタイミングをチャンスだと捉えて意思決定の軸や考慮している事を伝えることで、 より価値のある意見が部下から来るようになるし、判断も任せられるようになって長期的にいいことが多い。