開智のぞみ小学校を見学してきました
概要
探求学習や協調学習を重視した小学校である開智望小学校の授業見学に参加させていだ抱きました。 算数と理科の授業、探求の授業を見せていただきましたので、学んだことを残します。 一言で感想を残すと、自分の子供にはここで学んで欲しい!!と思いました。
内容
算数
算数は、3年生の面積の勉強でした。 周りの長さが一定の数種類の長方形から、面積は同じか違うかを比べるものでした。 常に「先生は、答えは知らないからね。みんなで考えてね」と声かけしていました。
そして、みんなが、どんな比べ方をしたか聞いて、違う比べ方をした人がいないか、 どんなことがわかったか、なぜやったのか、などを常に引き出していました。
最後に、使っていた長方形に方眼が印刷されたものを配って考えてもらってました。 数え始める子がいたので、「その子に何をしているの?」って聞いて、みんなに説明してもらったりしていました。
理科
理科は、光の特性を学ぶと言うもので、鏡を持って外に出て光を反射させて学ぶ機会を作っていました。 定期的に先生は、「頭使ってよ〜、みんなが頭使ってくれないと、こういう楽しい授業はできないからね」と声かけしていました。
1度子供がルールを破って先生から見えないところに行ってしまったことがありました。 それに対して、先生は「なぜルールを破ったのか、何がしたかったのか」を子どもたちに丁寧に聞いていました。 「ごめんなさい」だけで終わらせないようにしているようです。
また、光を反射させているときに、子供が「光の道ができた〜」と言っていて、特に変わったことは起きていなかったのですが、 先生は、その変わった発言を拾い、そちらを見に行ったりしていました。
探求
探求は、2年生のプレゼンテーション作成の授業でした。 テーマは、自分の小学校について他の学校と比較しながら進めるというもの。 3,4人のグループで1つのプレゼンを作成していました。 先生があらかじめ、プレゼンのテンプレートを紙に印刷して配っていて、中には表が印刷されたものもありました。
先生の質問は、自分が大学生相手にプレゼン指導をしていたときと同じようなものでした。 具体的には、「何を伝えたかったんだっけ?」「このスライドでいいたいのは何?」「じゃあ、こっちを目立たせたいね」のようなものです。
方針
後から全体方針の話を聞いたので、印象に残ったものをメモします。
- グループワークはできるようになるまでに半年〜1年くらいかかる
- 教えあうことは最初からはできない
- すぐに喧嘩になる関係から、それが起きないように関係づくりする
- ほめほめフィードバックなどをする
- 探求のプロセスを大切にしている
- 疑問、仮説、検証、まとめ、発表
- 概念的思考を重視
- 個性に合わせるためにコーチングも取り入れている
- 評価軸
- アウトプット、コンセプト、スキル
- 海外の学校やインターナショナルスクールを参考に
- 教科の担当とクラスの担当でマトリクス的に情報交換して夫々の子供に対応する
考察
先生は、ご自分でも話をされていましが、ティーチャーというより、ファシリテーターだと思っていますとのことでした。 自分がずっと思っていた印象も同じく、数学であろうと理科であろうと、生徒の変わった発言を拾う、答えは教えない、 気づきにつながるワークを用意するなどの配慮がとても印象的でした。 先生が想定している発言だけを拾うのではなく、まだ出ていない意見などは全て拾う、意見が違うものが出た場合には比較させるなど行なってしました。
このあたり、ワークショップのファシリテーターとして、先生に限らず常にやるべきことだと思いますので、参考にしたい。
何より、自分の子供ができたらこの学校に行って学んで欲しいと心から思った。