解決策の階層構造と相手に必要だと思われることを考える

概要

教育心理学概論に、学ぶことは枠組みをアップデートしていくことだという説明があった。 LeanStartupJapanの和波さんからもアドバイスを頂いたが、自分の解釈としては、 学ぶとは問題をInputとしたときに解決をOutputとできる関数を作るイメージである。 この学びは、階層化されていて、同時に解決策も階層構造化されている。 今回は、解決策の階層構造をモデル化し、相手に必要だと思われるために必要なことを考える。

解決策の階層構造

どれくらい「自分に関係がありそうだ」「必要そうだ」と気づくかのレベルを5つに分類した。 このレベルが高い方に進むにつれて抽象的になっている。

  • レベル1:職種別の講座を受ける(営業力講座を受ける)
  • レベル2:実用書を読む(説得術の本を読む)
  • レベル3:細分化された専門書/論文を読む(説得の心理学)
  • レベル4:基礎的な専門書/論文を読む(心理学)
  • レベル5:研究方法, 自分で臨床/実験する

レベルの低いものを作るには、レベルが高いところから情報をもってきていることが多く、 レベルを下げるような情報の加工をするだけで価値がある。 ソフトウェアの概念で例えると、レベルの高いものほど疎結合講義集になっている。 汎用的だが特定の問題を解くにはコストがかかる。

レベル1などレベルが低い一部の問題に特化した解決策は、応用幅が狭いが特定の問題は解決しやすい。 そして、同じ問題を解く場合は、顧客が必要とする労力は少ない。

レベル2以下は、科学である保証がなく提唱している人の経験則(素朴理論)であることも多い。

必要だと思われるために

レベルが小さくなればなるほど、多くの人に受け入れてもらえる。 LeanActionProgramも、自分で考えることを取り戻すことを重視しているが、「自分で考えること」を提供しているのではなく、「起業家育成プログラム」を提供している。

なので、自分の提供しているプログラムは、何を提供しているのか相手に伝わる形にレベルを下げることで多くの人に価値を理解してもらえるようになると考える。

# 参考文献

こちらのスライドがヒントになった - 新規事業・起業を妨げる「ビジネスモデル症候群」とは