読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書メモ 「自分を立て直す対話」を読んで 具体的な解決手段の部分まとめ

対話 組織開発 読書メモ ファシリテーション

概要

師から、薦められた書籍『自分を立て直す対話』を読んで大きく感銘を受けたので、その内容の一部を残す。 本書は、従来の問題解決のアプローチのように問題を解決するのではなく、問題でなくすことを目的としている。 そのために、人や組織の抱える問題の仕組みと解決の方向性と、その具体的な解決手段について紹介されている。 本記事では、具体的な解決手段について紹介する。

2人で対話する

2人で対話する場合には以下のフェーズで対話を進める

  • ①相手のキーワードを拡げる
  • ②本人に焦点を合わせる
  • ③自分の印象を返す

語り手の注意

エピソードを中心に話す。具体的に「こんなシーンがあり、そのとき、相手は、自分は…」のように。 その結果、象徴的なシーンを思い出す。

聴き手の注意

全体を共通して気をつけることは以下である。

  • 聞き手の聴き方が重要。否定せず、Yes,And(そうなんだ、それで?)で聴く
  • 自分の聴きたいことを聴くのではなく相手の話したいことを聴く

それぞれのフェーズに分けて説明する

①相手のキーワードを拡げる

人間の思考は、一般化する傾向にある。以下のように質問していく。

  • 「それって、どういうこと?」(意味)や「たとえば?」(事例)と質問していく
  • 「何がそう思わせるの?」(背景)と聴く。問題解決思考につながる「なぜ」とは聴かない。
  • 「そうだとすると、どうなるの?」(連鎖)。

本当かどうかを確認するのではなく、否定せず進める。

②本人に焦点を合わせる

問題を理解するのではなく、問題を本人がどう捉えているかを知る

  • 「で、あなたはどう思っているのか?」「どうありたいのか」と、問題をどう捉えているのか本音を聴く

最初から本音を引き出す質問をしても答えは返ってこない。 結果として、以下になってきたら良い 語りの主語が三人称から一人称に変わる。 文末が「〜せぎるを得ない」「〜するしかない」という形から、「〜したい」「〜でありたい」と変化する。

③自分の印象を返す

  • 「あなたの言いたいことは、〜ということだよね」を話すのではなく、「わたしには〜と聴こえた」と返す。

前者は決め付けたりレッテルを貼っているように感じられるので、反発を起したり、黙らせてしまう。

グループで対話する

こちらでは、「智慧の車座」という名でグループで対話することを提案されている。

対話で自分を立て直すためには、聴き手のスキルが重要になってくる。 しかし、聴くスキルのある人が足りないことが多い。 そのため、話を聴く人のスキルに依存しない形で自分を立て直す方法として、グループで対話する「智慧の車座」を使うと良い。

それは、35分程度の以下の7つのフェーズからなる。

  • ①「セットアップ」2分
  • ②「問題提示」(問題を物語る)3分
  • ③「質問タイム」(異なる視点の提供)15分
  • ④「直感を伝える」(リフレクション)3分
  • ⑤「テーマの再設定」(自己選択1)2分
  • ⑥「解決案のブレインストーミング」(自己の相対化)7分
  • ⑦「解決案の選択&振り返り」(自己選択2)3分

①「セットアップ」

司会進行役(MC)がコミュニケーションのルールと時間配分を再確認する。

ルールについては、例えば以下のようなものを伝える。

  • 守秘義務
  • 正解はひとつではない
  • 素朴な疑問を大切に
  • 無責任に発言する

②「問題提示」(問題を物語る)

相談者が抱えている問題を共有する

③「質問タイム」(異なる視点の提供)

支援メンバーが順番に問題を明確にするための質問をする。 質問は1つに限定。2~3ラウンドがメド。

1ラウンド目は事実や状況確認。 2ラウンド目からは、1人称の語りが進むように、「いま、話をしていて、どんな気持ちですか?」「一番、辛いことは何ですか?」などを聴く。

④「直感を伝える」(リフレクション)

支援メンバーは、問題の本質を直感で伝えてみる。

支援者は、無責任かつシンプルに、「わたしには〜と聴こえた」「わたしには〜と見えた」と印象を伝える。

⑤「テーマの再設定」(自己選択1)

相談者が、自分のテーマを再設定する

直感として、言われたことでも、言われてみて思いついたことでも良いので再設定する。 最初に問題として設定されていたものとは大きく異なる。

⑥「解決案のブレインストーミング」(自己の相対化)

相談者は輪の外に抜ける。支援メンバーは無責任かつ自由に、解決策を議論する。

⑦「解決案の選択&振り返り」(自己選択2)

相談者は輪の中に戻り、自ら納得のいく解決策を選択し(もしくは創り出し)、次回までの行動を約束する。

ここで相談者に変化が起ることが多い。 感想を延べてから、解決策を選択する。自分の思いついたものでも問題ない。 ピンとこなければ、問題の再設定を行なってもよい。

感想

対話するときの3つのフェーズに関しては、コーチングをする人は絶対に知っておいた方が良いことである。 しかし、これを実践しようとすると上手くいかないことも多かった。 自分の思考が問題解決思考になり、相手の話したいことを聴くのではなく、自分が聴きたいことを聴いていた。 これが一番の問題だと捉え、まずは、相手の話したいことを話してもらうことから進めたい。

事後に、ふりかえりをすることで対話で活かすスキルを身につけたい。