スキルの相対価値を使って評価を上げる

概要

最近、自分の行動から勉強した量が少ない割りに評価の高いものがあることが気がついた。 なので、今後も同様に再現できるように、今回評価された理由と次の行動について考察した。 理由は、自分の所属する組織において所有する人が少ないスキルだったからではないかを考えた。 また、得に効果の高くなるような運用方法も見付けたので一緒に残す。

結論

対象

  • 会社以外の組織でアウトプットをするサラリーマン
  • 複数の会社でアウトプットするフリーランス・起業家

何をするか

  • 自分の組織で所有している人が居ないスキルでアウトプットすると評価される場合高くなりやすい
  • 自分が一番優れている場合、上級者の暗黙知を得ることができないのでスキル向上の効率が悪い
  • 複数の組織に所属して、それぞれの組織で少数派のスキルでアウトプットをすると評価が上げやすい

注意

  • 自分のやることが、相手の欲しい結果に結びつくかロジックで話すことで効果が大きく変わる(今回の記事では割愛)

経緯と理由

なぜ、そんなことを言っているのか自分の経験を振り返る。

自分は情報系の大学院まで出て、複数のエンジニアのチームで開発の仕事をしてきた。 エンジニアリングスキルはチームに応じて相対的な位置がかなり違っている状態であった。 というのも所属したチームが、とてもエンジニアが得意な人が全然いないチームあったり、優れたエンジニアが集まっているチームだったりしたからだ。

優れたエンジニアチームに入ったときに、自分のエンジニアリングスキルが高くないというフィードバックを受けて評価が低くなったことがあった。 しかし、そのチームでファシリテーションやプロセス改善を実施すると非常に高い評価をしてもらうことができた。

改めて自分のスキルを考えると、エンジニアリングに関しては、約10年も費やしていて、実務の時間割合も圧倒的に多い。 しかし、ファシリテーションやプロセス改善に関しては、両方とも約1年くらいのもので実務の時間割合も多い。 自分のスキル同士の比較をすると歴が10倍くらい違うし、後者のスキルの方が非常に高いとは考えづらい。

しかし、今度は、チーム内の他の方々のスキルを考えてみる。 すると、エンジニアリングスキルは、自分よりスキルも関心も高い人ばかりだが、ファシリテーションやプロセス改善に関しては、 自分よりスキルも関心も高い人は居ないようであった。

ここから、チーム内にできる人が居ないスキルだったので評価が高くなったのではないかと考える。 「エンジニアの学び方─効率的に知識を得て,成果に結び付ける」で紹介されていた図で考えると、 AさんやBさんが多い組織で、自分がCさんの立場にあったと考えられます。 また、それに加えて、自分のできないことだったから、どのくらい凄いことか分かりづらく高い評価に継がったのではないかと考えた。

引用元:第4章 何を学ぶか,何を作るか―問題の探し方と成果の出し方:エンジニアの学び方─効率的に知識を得て,成果に結び付ける|gihyo.jp … 技術評論社

今の自分の行動をふりかえる

今回の議論にあるスキルの相対価値の観点から自分の行動をふりかえってみる。 最近は、自分は複数の組織に所属してインプットとアウトプットをやり続けている。

それぞれの組織に対して貢献しようとすると、専門分野の人が集まっているのでなかなか貢献することが難しい。 そこで他の組織で得たことを使ってアウトプットすることで、貢献しようと考えていた。

改めて考えると、専門家の多い所でインプットし、少数派のものをアウトプットするのは評価も得られて効率が良いと感じた。 評価を上げるためにやっているわけではない組織もあるが、複数の組織に所属して、 それぞれの組織で少数派のスキルでアウトプットをすると評価が上げやすいと言えるのではないか。