スキルの獲得を会社の規模ごとにカードゲームに例えて考えた

概要

前回のスキルの獲得をカードゲームのカードの集め方に例えて認知することを考えたに引続き、スキルの獲得について考えた。 今まで人数が1桁、10人規模、100人規模、1000人規模の会社といろいろと会社を見たところ、 ある程度会社の規模と得られるスキルには関連があると思った。 いくつか会社の規模から得られる特徴があるが、今回は10人規模のベンチャーと1000人規模の大企業を比較しながら そこに対して考えたことを残す。

次第

スターターパック

スターターパックは、レア度はないが、最初から必要最低限のカードゲームを遊べるように構築された偏りのないカード群である。

大企業では、多くの場合入社時に長い研修をすることが多いが、人数の少ないベンチャーでは、そこまで研修をしていない所が多い。 カードでいうと、大企業は入社時の研修を通して新入社員に対してスターターパックを配るようなものである。 最初から実力のある人には、あまり役に立たないことも多いが、一通り短い時間で取得できるものを全員に得てもらう仕組みになっている。

カードの種類の幅

大企業では、レアカードにあたる珍しいスキルを持っている人が社内に多いし、 社内だけでも仕事が多様なため今まで知らなかった仕事やスキルを知ることができる。 現実世界のスキルでは、カードゲームのように発行元がカタログを作ってくれる人がいないので、 社内から知れる機会それだけで価値がある。

レアカードや強いデッキの密度

しかし、大企業は絶対数としてはレアカードを持っている人が多くなるが、レアカードを持っている人の比率は一気に少なくなる。 レアカードを持っている人と一緒に仕事をすることで得られるものは多い。 大企業ではレアカードを持っている人と仕事をする機会が減ってしまうのがデメリットであろう。 ベンチャーの場合、運が良ければ周りの多くの人がレアカードを持っていることもあり、 会社の選択を間違えなければ、得られるものはさらに大きくなる。求められるものも高くなるかもしれないが。

まとめ

大企業とベンチャーで得られるスキルについてのメモをスターターパック、カードの種類の幅、 レアカードや強いデッキの密度の3つに分けて紹介した。

自分に何が合うか分からない場合、最初から尖った会社に行くよりも幅広く扱っている大企業の方が良いのではないか。 しかし、大企業によっては、あまり人の適正を気にせずに配置することも多いため、 何かしらのこだわりを持っている人は、自分のこだわりやスキルを活かせない場合もありリスクがある。 大企業とベンチャーにある程度理解をした上で選択できるようにしたい。