スキルの獲得をカードゲームのカードの集め方に例えて認知することを考えた

概要

キャリア形成中のスキルの獲得と、カードゲームのカードの集め方と、似ている部分があると感じた。 カードゲームに例えることで、自身のスキルの獲得方法をメタ認知しやすくなるのではないかと考えた。 今回は、パック購入型と、指定カード購入型について、スキル獲得に例えて紹介する。

次第

今回、例に出すカードゲームは、遊戯王やマジックザギャザリングなど、いくつかのタイプ分けがあるものを考えてもらえると良い。 遊戯王であれば、モンスターで戦闘するタイプ、特殊能力で攻めるタイプや マジックザギャザリングでは、赤や黒や青のような系統とする。

カードの購入種類の説明

カードゲームのカードを購入しているときに、友人と自分では異なった購入の仕方をしていた。

友人は、パック購入型で、5枚程度がセットになって中が分からないパック購入を行なっていた。 必ずしも欲しいカードが出るかは分からないが、手持ちのカードでどんなデッキを作れるか考える醍醐味があるらしい。 同じ金額を使った場合に、手元に不要なカードがある程度残り、1枚当りの取得単価は安い。 運に左右される購入方法であるが、運さえ良ければ安価に非常に強い・好みのデッキを作ることができる

自分は、指定カード購入型で、カード屋や個人間売買で事前に明示されたカードを指定して購入していた。 事前にカタログなのでカードの種類を調べ、自分のデッキをイメージして欲しいデッキを作ることができる。 同じ金額を使った場合に、手元に不要なカードはあまり残らない。 運に左右されない購入方法であるが、運が良いパック購入型に比べればデッキを作るときのコストは大きい。

キャリアに適応する話

スキル獲得におけるパック購入型は、会社で与えられる仕事をするということになる。 自分で何を得るかはコントロールすることができない。 その分、上司や組織が必要としているものが与えられるので、手間がかからない。 その上、評価は得やすくなる。

自分のやりたい仕事を与えられてたまたま上手くいっている人が目立ったり気になったりするだろうが、 その人は、パック購入型の運が良かった場合に近いのではないだろうか。 たまたま、レアカードが、自分のデッキに合うカードが当った場合であろう。 逆に考えると、やりたくない仕事や、合わない仕事を与えられるが、自分で調整しない場合には、 そのまま、身を粉にする努力をして市場価値が下ってしまうのではないだろうか。 そして、上手く合わない人の方が多数派であろう。

スキル獲得における指定カード購入型は、自分でやりたい仕事を自分から取ってくることになる。 自分で何を得るかはコントロールすることができる。 その分、上司や組織に対する必要性について説明し、時には信頼貯金を先に獲得する必要もあり、手間がかかる。 場合によっては、実績や知識があった方が、説得しやすいことも多く、そうなると休みの日や自分のお金を使って資格を取ったり 他の組織で実践してスキルを身につけておく必要があるかもしれない。そうなると非常に大きなコストを投下することになる。 その上、必要性や効果の測定なども上手く交渉しておかないと、評価は得辛くなる。

もちろん、これは所属する会社や部署によってかかる費用は大きく異なるだろう。 そして、異動や転職ができるのであれば、自分のやりたいことと、求められる事が一致しているところに行くことも 1つのコストのかけ方ではないだろうか。

まとめ

キャリア形成中のスキルの獲得の仕方について、カードゲームのカード購入のタイプである パック購入型と指定カード購入型に分けて説明した。

これを意識して、自分のスキル獲得の方法についてメタ認知し、自分にあったバランスの取り方ができると良いだろう。