リーンキャンバスの「課題」を「願望」にしてしまったので考えたこと
はじめに
自分達は、リーンキャンバスに従ってリーンスタートアップを進めていたところ、 最初に埋めるはずの『課題』と『顧客セグメント』の粒度が何度も大きくなってしまった。 振り返えると自分達の考えていたものは『課題』ではなく『願望』になっていた。 『課題』が『願望』にならないための確認を残しておく。
内容
LeanCanvasの『課題』を「美味しいごはんが食べたい」や「効率的に学びたい」のような『願望』形式にしていた。 問題は、願望で聞かれると「Yes」の回答になりやすい。
先程の願望形式から課題形式に修正するだけで随分印象が違う。
- 「美味しいごはんが食べたい」→「美味しいごはんが食べられていない」
- 「効率的に学びたい」→ 「効率的に学べていない」
何が問題か
願望形式で問うことで「Yes」の回答を多くもらい事実よりも肯定的な意見が多いと勘違いすることで、実は問題になっていない課題を解決しようと取り組んでしまうかもしれない。
どうなればいいか
Running Leanの例を見ても、課題は次のようになっていて事実を書かれている。
- 「大量の写真や動画の共有には時間がかかる。」
- 「子どもがいると自由な時間がない。」
- 「写真や動画に対する外部からの要求が強い。」
以上を見たところ、課題を事実ベースで書くことで願望になることを防ぐことができそうだ。
まとめ
- 『願望』は『課題』よりも顧客に受け入れてもらいやすく、肯定的な意見を得て勘違いしやすい
- 『願望』にならないための確認には、『課題』が事実形式になっているかの確認を行う
感想
課題ではなく願望で調査し、加えて、すごく大きい粒度のまま検証を進めて良い結果が得られた。 それって、お腹がすくからごはんを食べるレベルの話ですよね。