信頼の構造 5章 まとめ

信頼の構造を勉強しているので、読んだ5章の内容を簡単にまとめる。

実験のやり方に関する主張

社会科学の分野で、文化による違いの実験をすることが多いが、アメリカと日本で比較実験をするのではなく、実験に差異をもたらす要因を実験者ごとに排除すればいいのではないか。 アメリカと日本では、人の信頼しやすさに差があるのであれば、信頼しやすさで人数構成比を同じにすれば、文化ごとの差は出ないはずだ。

実験の前提をかんたんに

実験は、人と取引を何度も行うときに、「この人と継続して取引したい」といった行動をどのくらい取るかである。 販売側と購入側に分かれて実験する。販売側は、購入側から巻き上げることが可能である。

信頼できる相手かどうかわからないときに、人はどういった行動を取るかの実験である。

実験からわかること

購入者


実験上、相手が騙してくる(社会的不確実性)が高い状況下において、人は同じ人と継続的に取引する(コミットメント)傾向にある。

これは、日本人とアメリカ人において違いはない。

相手が騙す世界である(社会的不確実性がある)だけで、継続取引していない部外者への信頼は低下する。特定の相手との間に継続取引(コミットメント形成)している程度が強いほど、部外者を信頼する程度が小さい。

他人との付き合いで酷い目にあう可能性が存在すると、それだけであまり付き合いのない(コミットメント形成していない)部外者が信頼できなくなってしまう。部外者に対する不信感が強くなる。

販売者

巻き上げる額(社会的不確実性)が大きくなると、巻き上げチャンスの利用率が低下する傾向にある。

社会的不確実性に直面したときに、相手と継続取引(コミットメント形成)を強めるのは、相手が騙してくるかどうか見破ることに鈍感な人(低信頼者)。

全般

社会的不確実性を伴う場合、お互いが人質を提供し合えば、社会的不確実性は大幅に減る。 法律や慣習、法律を実行する政府を作ることも社会的不果実性を減少させる、他にも、力や権力を身につける方法もある。

継続取引(コミットメント)する機会コストが大きければ、継続取引しないほうが有利になる。

実験結果


日本人とアメリカ人には、信頼性には差がないが、信頼には差がある。 日本人とアメリカ人は、公正行動する傾向に差はないが、他人が公正に行動するだろうという期待には、差がある。

これは、質問紙の実験出でている結果と一貫している。

質問師の結果のだろうせいを高めること、分配委任実験の有用性が確認できた。

実験の意味

実験室の実験結果を直接、社会に当てはめるのが目的ではない。 実験室で明らかにした理論を社会に当てはめる。 生ゴムの仲介人の関係に起きていることを、不確実性を低めるためにコミットメントを形成する、と抽象化することで、理論が当てはめられるようになる。

実験をする真の目的は、理論が正しいことを証明するためではなく、理論が間違っていることを証明するため。結果が理論と一致しなければ、その理論のどこかにまずい部分があることがわかる。一部の人が理論と一致した結果が得られていないなら、当てはまるタイプと当てはまらないタイプを理論が特定できてない。 1、2度の実験で一致する結果が得られたからといって、その理論の正しさが証明されたわけではない。

いろんなサンプルとつかって、実験して参加者に応じて結果が異なる場合に、異なる部分を区別していくことが、社会科学を実りあるものにしていく。

実験が目指す一般化は、結果そのものの一般化ではなく、理論の一般化。 理論の一般化とは、ある理論がどのような条件のもとで成り立ち、どのような条件のもとでは成り立たないか明確にすること。

ある1つの要因の影響以外を排除した状況を作れば、現実にはありえない状況とならざるを得ない。 結果そのものの一般化が可能な実験は、失敗した実験、要因の特定が不十分な実験。 巻き上げチャンスがあるときに、どのくらい頻繁に相手を搾取するかについて一般的な知識を身に着つけようとしているわけではない。

理論の一般化をするための方法は、いろんなサンプルを使って、いろんなやり方で同じ理論について検討すること。効率的に理論の一般化をするには、少しずつやり方やサンプリを変えた追試実験を重ねる。

どういう人を人間的に信頼すればいいのか

概要

知人から次のような相談をされた。 「どういう人を人間的に信頼すればいいのか」 この問題を考えたとき、ケースによって違うため、 いくつかのケースによって考える。

詳細

ケース分析

ソフトウェア発注

ソフトウェア発注において、人間的に信頼できない人の場合、バックドアを仕込む、無理に追加工数を取るなどである。

前者は簡単で、納品物のレビューをすれば良い。専門的な他社にレビューを依頼することで見つけることができるであろう。後者に関しては、能力的な問題なのか、人間性の問題なのか判断することが難しい。しかし、それが正しい判断かどうか、今後も契約するかは第三者の専門家に相談するしかないだろう。

とはいえ、第三者の専門家も、受注ビジネスをしている場合自分の会社に発注してほしいために、悪いということもあるだろう。

Twitterなどで相談している場合もあるが、そういったところで匿名でない個人や組織がわかる状況で、公開された場で行うのも良いだろう。

教育や医療

教育や医療に関して難しいのは、結果が遅延して発生することである。 また、長期の対応の場合には、複数の手段がある中から、どうしてその選択をしたかを聞くことができるだろう。それぞれの手段と選択肢を提示して、サービスを受ける側が判断できる状態にしたい。 また、その説明に関しては、第三者にレビューしてもらうことができるだろう。

教育の場合は、納品物がモノや情報として残らず、場として行われる場合もある。

とはいえ、医療は国家資格的にガイドラインが用意されているので、検査結果を複数箇所で確認してもらうことで適切な対策にたどり着きやすいであろう。

特に、歯科のインプラントや削るなどの不可逆性のあるものに関しては高額な治療を押し付けられていても気づかない場合もある。

三者の専門家に相談するしかないだろう。 こちらも、公開された場で行うようにする。

雇用

雇用前において、人間的に信頼できない人の場合、入社後にサボることを考える。

雇用関係において、人間的に信頼できる人なのかどうか、であれば雇用前に試用期間を儲けることができるだろう。

しかし、それが試用期間であることが相手に伝わるのであれば、試用期間中だけ真面目に働いて欺こうとする人も居るだろう。

これは訪問販売の詐欺と同様である。得られるものが大きいのであれば、多くのコストを払って欺いても特になる。たとえば、布団を売りつけようとしていても、おばあちゃんと最初に仲良くなってから、買ってもらうように仕向ける。1つ売れれば同じ家にたくさんいろんな製品を売りつけられるため、最初に仲良くなるような手間をかけることも可能である。

結局、どこまでで相手を信頼するかである。試用期間をどんどん長くして、相手を根負けさせるまでやるのかどうか。

その他観点

どこかから選ばないといけない状況なのか、選択しないことなのか、も大きな観点であろう。

虫歯であれば、どこかしらの歯医者に行かざるを得ないであろう。

逆に金を貸してくれという友人に対しては、断るという選択肢がある。どこかしらにお金を貸さないといけないという状況ではないだろう。

対策

  • 納品物を第三者にレビューしてもらう
  • 意思決定の理由を明確化させ第三者にレビューしてもらう
  • レビューをもらう第三者は利害関係のない人にする
  • 小さいステップを踏む(悪意がある人を根負けさせる)
  • 相手にリスクを負わせる(損害賠償など)

飲食店における事業が順調な店とそうでない店の経営について考えたこと。

事業がうまくいってない飲食自営業のお店を、チェーン展開するような名店から救済する企画をしったので、そこから学んだことを残す。

事業がうまくいかない人の殆どは、飲食店での労働経験もなく店舗を出して赤字を大きくしているようである。 多くが、自分でこだわりを持たずに素人料理をつくって提供する。そのため、食事は美味しいものではなく客足は遠のくようである。 店主と、趣味で作っている人とどちらが美味しいか調査していたケースもあったが、多くは店主の料理が美味しくない結果であった。

気になったのは、共通してみなさん手を抜く癖がついていることである。 手順を正確にしないため、毎回違うものができる傾向の人が多い。 そのため、教えられても、「何回教えたらわかるんだよ!」というセリフがお約束のように出てくる。

教えている達人は、多くのチェーンを展開してる人が多かった。 とはいえ、教えるプロセスはあまり整備されておらず、熱血指導、感情的に指導しているケースが多い。

教える人も教えられる人も、どちらもプロセスの改善を行わないため、 作業レベルのことでも同じところで何度もミスをして怒られるという流れが何度も行われていた。

また、何度言っても怠け癖が抜けない、やる気が出ない、のような認識も多かった。何度か、自衛隊や寺で修行するなどもあった。

また、達人から求められるものとして、共通に感じたのはやる気を見せるということ。教えられたことを何度も実施する過程を見せることが必要なようである。 評価が高かった店主は、自主的に練習をしていた人、逆に低かった人は指導の通りに行動しなかったり、自主的な行動をしていなかった。 量をこなすことで、多くの場合は誠意ややる気を伝えていたように思う。

講演家の伝え方が非常に丁寧だったので重要なポイントを拾ってみた

部下から尊敬される上司が行っている、たった一つの方法 こちらの動画の伝え方が非常に丁寧だった。 内容が正しいというつもりもなく、 少ないやることを伝えるために、なぜ必要なのかひたすら話をしていた。なので、前半の一部を取り出して、何がうまかったか考えたメモを残す。

伝え方

最初に、多くの時間を使って動機づけをやっていた。 自分たちの身につけるスキルはどうして必要か、延々と話をする。 1.5時間の講演のうち、問題提起とその具体例など、30分ほどかけて動機づけをしていた。

どんな状態になるかイメージできるように話している。 問題であれば、こんな風に起こるんですよ。こんな風に言われるんですよ。 解決策であれば、こんな風に言われました。こんな事が起こりました。 とにかく具体的な情報がかなり入る。 厚生労働省の情報のような、客観的な情報を持ってきている。その発生した問題のうち、殆どがコミュニケーションがあれば解決する問題だと話している。

すこしだけ、簡略化すると、次のようになる。価値観の違いによって起こる。価値観は、こういうものだ。具体的にはこう。なぜ変わるのかは、こんなことがあったから。具体的にはこう。なぜなら、こんなことがあったから。この人達は、こういう行動をする。

問題の要因を話したら、なぜそれが生まれるのか具体的なケースを元に話をするようである。

内容

自己紹介兼なぜ自分がこの内容を話すのか

  • マクドナルドは人材育成企業で、その企業に自分は居たから
    • なぜ、マクドナルドが人材育成企業だと言えるのか
      • アルバイトに安い金額で社員と同じような仕事をして貰う必要があるため
      • 何万人も採用して回しているのは、アメリカ軍のマニュアルを作っているところに教材を作ってもらっている
      • しかし、マクドナルドのテンポにもサービスの差がある
        • なぜ差が生まれるのか
        • 店長の差
      • アルバイトがどんどん辞めていくから売上も低い
        • お金を持って変える子も、恋愛の縺れもある
        • A店は繁盛店、B店は問題点。
        • B店を良くするには?
        • A店の店長をB店につれていく
        • しかし、それはA店がダメになる
        • だから、店長を良くしないと問題がよくならない
        • だから、マネジメントする人以上にはビジネスは成長しない
  • 講演聞いたらいい話だったではなく、劇的に現場が良くなるようにします
    • なぜなら、自分は講演のプロだから
    • それができないと意味がない
      • でも、それでもできるわけないじゃないかと言われると何もできなくなる。
      • だから、行動だけはしてほしい

動機づけ

  • 構成等同省の調べで出てきた現場の悩み
    • 第二位 負担に思う業務量と業務内容
    • 第三位 業務上のミスや事故
      • マクドナルドでナゲットの問題が報道されたときに
    • 第四位 社内や取引先からの絞られる
      • 無茶な仕事、むちゃな価格を迫られる
    • 第五位 職場の環境変化によるストレス
      • これは今後なくならない
      • SNSがあったときとなかったときで生産性が上がってなかったらおかしいですよね
      • うちの会社は業務連絡はすべてSNS
      • 職場では、すげーじゃん、いいねーとかしかしない。
    • 第一位想像してもらえますか?
    • 人間関係とコミュニケーション
      • 3割以上の人がコミュニケーションでこまっている
        • 割合は、対上司が60%
        • 同僚チームワークが40%
    • と考えるとコミュニケーションと言いたいけど
    • 負担に感じる業務内容や業務量は減らせないよね。
      • 抜本的なビジネスモデルを変えないといけないですよね。
    • 現場レベルで何が解決できるか。
      • 業務上のミスや事故はどうやって防ぐか
        • コミュニケーションで防ぐしかないと思う。
        • コミュニケーションの上手い人が外とやり取りすれば減る
        • 上司がアカウンタビリティ、説明責任を果たすと解決する
    • ということは、ほとんどの問題はコミュニケーションで解決できる
      • テクノロジーの大きな変化以外はコミュニケーションで解決できる
    • 人間的に未熟な人ほど自分が変えられるとは思わない
      • 人は役職が上がるほど自由度が高いので自由度の高い管理職が一番変えられる
        • 管理職がコミュニケーションを諦めたら存在価値がない
        • 中間管理職にはコストが発生するから解決しないなら居ないほうがマシ
        • 解決する問題はコミュニケーション

コミュニケーションの問題はなぜ起きるのか

  • 価値観の違いが起きるか
    • 同じものを見たときに何を考えるかの違いが価値観
      • 例えば
        • 水だと思う人
        • 誰が用意したのかな
        • 半分も残ってる
        • ブランドイメージで成功したんだよね
      • 価値観とは過去の体験から出ていている
        • 飲料メーカーの人は伊藤園の売上シェアの〜〜
    • 価値観が違うから起きる
    • 価値観は生まれていて経験したものの違いから起きる
    • あなたと同じ経験をしてきた人は居ますか?
    • 価値観の違いは受け入れましょう。
    • ジェネレーションギャップも価値観の違い、イデオロギーとか、住んでいる場所によっても違う
      • 各年代によっても違う
        • 70代以上の人は食べ物
          • 70代の人は戦争のときに思春期を迎えている
          • 過去に食べ物が足りない経験をしてきた
          • 親も食べさせようとしていた
            • その年代の人からは、「とりあえず飯食いに行くぞ」と言われる
            • 力を借りたいなら、そのときに行って沢山食べるほうが話を聞いてくれる
            • 田中角栄さんの格言の中にも、「腹いっぱい食ってから話はその後だ」
        • 40〜60代の人はお金
          • 高度経済成長の時代に思春期を迎えている
          • プロジェクト成功したらボーナスをたんまり出すよと言われたら頑張れる
          • ボーナス貰えるなら休みなんてって人が多い時代
          • お金で評価してくれるなら頑張って仕事をする
          • その世代がトップにいるから、今の会社はお金でコントロールしようとする組織が多い
        • 20〜30代の人は存在
          • なんのために生まれてきたか感じたい
          • 言語化できていないかもしれないけど
          • それまでと大きく違う。前は物質的なものに喜びを感じていた。
          • なぜなら、生まれてきてから食べ物もお金もそんなに困っている人が居ない
          • 今の子は、餓死する人を殆ど見てないはず。
          • お金がなくて学校をクビになる人もほとんどいない。
      • 価値観とは
        • 余ればいらなくなる。足りなければ欲しくなる。
        • 高度経済成長の時代は、ホコリを失った。
        • それまでは、強さが誇りだった。だから、今度は経済で取り戻そうとした。
        • それが日本人がホコリを取りもどした要因だった。
        • だんだん、社会のレベルが上ってきたから、変わってきた。
          • 精神的なレベルまであがってきた。
          • だから、レベルの高いものを提供しないと働けなくなっている
          • 昔は業績連動型の給与体系なら、がんばれた
          • 今もお金は大事だから働ける人はいる。
          • だからといってお金を払わなくてもいいわけではない
          • お金のため「だけ」では働けなくなってきた
          • どちらかというと、認めてもらってる、チームの為になっている、社会のためになっている
          • 精神的な欲求があるから、精神的な報酬を提供できるようにならないといけない
          • だから、認めないといけない
          • お金のために働く、服がめっちゃ好き、お客さんの笑顔が見たい
          • 全部をいいねって言わないといけない。
  • このための具体的な力は、聴く力、洞察力、承認力になる
    • 信頼関係を構築するために聴く

楽しく働く目標設定へ影響を与える要素

楽しく働く目標設定へ影響を与える要素

楽しく働くときにどういったことにと影響を受けるかを考えてみました。

一般に上げられる要素

Twitterを見ていると、多くの人が上げていた要素として上げられるのは、こうったいものがある。

  • 友人
  • 時間
  • 健康

多くの人が言語化して必要だと考えているものであろう。 他者一般の目標を見ていると、金と愛(性)に関わるような項目は多いように感じる。 お金というツールが、多くのことをするために使えるため、なんでもできるようになるからではないだろうか。 しかし、お金を得ている手段や、得方を変えることは難しそうである。

マズロー

科学的に検証されていないがマズローであれば、以下の要素もある。 科学的に証明されていないのは、段階的な欲求のため、

  • 1.生理的欲求
  • 2.安全の欲求
  • 3.所属と愛の欲求
  • 4.承認の欲求
  • 5.自己実現の欲求

自信がない人が自信を持ちたいと思うのは、承認に該当するんではないだろうか。

スべき思考

義務感からくる目標設定。すべき思考。 こちらは、認知の歪みでも出てくるように、臨床心理的に良い結果に結びつきづらいので軽減していきたいし、確認したい。

動機づけ

回避的動機づけ、自律的動機づけ、すべき思考。

つい、大きなエネルギーを生む回避的動機づけを選びがちである。 しかし、これは協力だが、目標達成の過程で、あまりよろしくない。

ワークエンゲージメント

従業員の心の健康を確認する際に使われる。 以下の3つの要素がどの程度あるか、で計測される。

  • 熱意:仕事に誇りややりがいを感じている
  • 没頭:仕事に夢中になり集中して取り組んでいる
  • 活力:仕事に積極的に取り組んでいる

今後は、ワーク・エンゲイジメントや、消費者心理などを勉強して深めたい。

「自己肯定感を育む授業をつくる」に参加しました

自己肯定感を育む授業をつくるに参加したメモを残します。

はじめに

1自治体1億円の作業で、 公共施設予約案内システム開発 4000万円 1自治体あたり、9300万円節税

文科省がだめだって言ってたけど、 データが出たので、NHKを読んで1年間取材してきた。

サービスが向上するほど、市民の満足度は下がる。 地域活動に参加している人ほど、満足度が高い。 受動的な消費は、作る満足に勝てない。

講師の考え方

大切なのは多様性

多様な教育の条件 安全安心 ・教員が居つばでマイナスにならない ・教員も生徒も楽しい

成果を計測不可能 多様な影響があって、因果関係を証明できない。

偏差値68の都立学校 「勉強しないと大学に入れませんよ。」となったら、生徒が不登校になった。 母親に責任を追求された。

日本の子供の自尊感情はなぜ低い

38%の子供を心療内科に勧める。 オランダは、国全体としても高い。 オランダの日本人学校も高い。 オランダの日本人学校は、日本の先生が派遣されておしえている。

保育園まで、立てたね、とか過去の自分と比べて褒められる。 学校で比較される。

両国高等学校

偏差値の低い学校では無理だって言われて頑張ってみたら、 定時制の学校でもうまくいった。

自己肯定感を育むために、学校教育を利用する。

30秒 フルネーム 好きな食べ物とその理由 あいてのほうをみて、 にっこりして、あいずち、取らない。

聞いた話を共感してあげる。

問題をおしえながら、全員で得く。

クラス全員に問題を出して、

こんな工夫があったのでは?

褒める場面がいっぱい会った。 同じ内容くりかえしやる。やれば、できる。 顔見て、笑顔で見てっていうのがよかった。 自分がどういうところに共感しているのか分かる。和を広げる 褒めろって言われて褒めているけど、気分いい。 ほめんと、が残るのがいい。 満点にして直して出す。 隣で褒めるのはうけいれづらかったりするけど、書くのは。

考えを受け入れてもらえる軸、やったらできるっていう軸。

夜間の定時制の学校だから、すごく配慮した資料。 偏差値でいうと55。

育むコツ

・叱らない ・ほめない ・待つ

叱らない

寝る

叱らないためによく寝る。7時間以上。22〜2時を堅守、疲れが取れる時間だから。 プロ野球の選手は、スキルが伴う。 プロ野球の落合は、毎日10時間寝ていた。

朝食、昼食をしっかり。

お腹いっぱいの人は怒れない。 昼食、夕方はイライラしやすいことを自覚して。

イライラしそうなら物理的に離れる

生徒がイライラしないコツ

勉強せずに成績が上がる方法として7時間睡眠、22時には寝る。

青い色を見せることで落ち着かせる効果がある、。

音に配慮してヒーリングベル

絵を描いてもらう

似顔絵、イラストで要約。

スケジュールを板書

右上に、スケジュールを入れる。 15分以上同じことをしない。

細かな時間設定・カウントダウン

ゲーム感覚 スマホゲームに慣れている生徒はイライラしやすい。

体を動かす

少なくても15分に一回は、立つ仕組み。 気持ちもリセット 集中力アップ

笑顔になる、笑顔を描く

ミラー効果

生徒全員「名字+さん」と呼ぶ

特定の生徒だけ名前で呼ぶ。 特別な依存関係にしない。

丁寧語で話す

まず「わからない」を体験させる

安全・安心の席(思春期→1人席も含めたグループ席、学童期→グループを変える)

思春期は、限られた生徒と関わるのが精神的な安心に関わる。

人数少ないと、1人あたりの発言多、プレッシャー増 男女ペアにすると、男子の成績が上がる。

向き合わずに同じ方向を向くとプレッシャー下がる。 会話の基本は傾聴。

傾聴

話し手の自信は見えない 聞き手のスキルは見える。

相手の話をとらない。

それでも話せないのは

筆記による意見交換、ブレインライティングを始める。 話さないけどLINEでは意見をいうって話を聞いてから取り入れたらうまくいく。

注意するときは、あなたメッセではなく、私メッセ。私は静かにしれくれると嬉しいです。

問いで介入する。気になることがりますか?このまま私の説明を続けても良いですか?

穏やかに何度もくり返し言う

しつこいって言われるくらい、優しく何度も何度も。欲に幼年期。

何度も注意が必要な生徒は、こっち見て行動をしている、。 母性性を十分に与えられていないので、父性性を受け入れることができない。

他の生徒の前で指導しないで、放課後に担任と一緒に授業

初回の授業に、指導してもいいか同意してもらう。指導しますねって。

褒めない

君は本当はできるんだよっていうと、しなかったことを責めることになるのでは? 99点で満足させてしまうのではないか? 褒めることで内発的な動機を奪うのでは? 道具的条件付け、主体性を無くすことではないか。

生徒の価値観をリードしてしまう クラスでうくことを恐れてしまう 1人の教員は少ししか褒められない 公平性に欠ける

共感する

「どんな気持ちだった?」 「私もそう思うよ」 どんな状態にも対応できる。

生徒は褒められる経験は必要。

褒めるのは他の生徒から

生徒同士で褒める感謝し合うのが良い。 思春期は生徒同士で価値観を共有する

誰が生徒を褒めるのか、自分

ふりかえりをして、良かったところを聞き続ける。 メタ認知する。 最初は人に褒められたことを。

整理

  • 主語を「私」とする感謝の言葉
  • 主語を「私」とする共感の言葉
  • ほめることば

クラスメイトから必ず褒められる問い

オープンクエスチョン 自分のオリジナルの考えを褒められるので、自己肯定感が高まる。

一人を指さない

一人を指す場合には、全員にボーナス点 クラスで全員で小さい声でいってみましょう。せーの。

待つ

一回の授業で自己肯定感が育まれるわけではない 時間がかかるので、ほめず、叱らずの授業を続ける

授業が上手くいかないのは、生徒のせいでも、教員のせいでもない。 システムのせいにする。

生徒の意見を聞きながら改善を進める。 授業改善のアイデアを集めると、

二学期になると、だんだんめんどくさいと。 そのくらいの時期にできるようになってくるから、取っ払う。

生徒が意見をすることで、自分たちで作ったという経験にする。

そうじ

バラバラにお願いをすることで、それぞれがバラバラに終わった報告がくる。 ミニ教育相談をその時間に入れる。 そういえば、先生はあれを気にしてくれてるんだってのが、わかる。 これは、効果的でした。放課後に15分取れないかな。っても言える。

受験指導

勉強しよう、頑張ろうとは言えない。 体調は大丈夫ですか?困っていることはありませんか?とこまめに聞く。 気にしてくれているんだなって思う。 起床就寝、朝食、昼食の有無を聞く 朝に投稿前に教室の掃除をする← 一番感謝された。生徒にも保護者にも。 保護者にも、「勉強しよう」「頑張ろう」と言わないようにお願いして、その思いをどこかに出したいなら料理を一品増やして。

遅刻指導

叱らずに福祉の目で対応。 遅いぞ 何やってたんだ→大丈夫?何かあった?きてくれて嬉しいよ 起立性調節障害を疑う。→保護者との治療の話。 単なる怠けと思われ気づかれにくい

テスト返却時

競争させない 他人と比較しない お母さんを看病していた人もいるかもしれないですよね。 他人と比較すると不幸になる 平均点は出さない。怠ける。 自分には数字がついたときは気をつけて。 できなところに気をつけるように

席替え

2週間に1回の席替え 少数の強い仲良しよりも、多数の薄い仲良しのほうがいじめが起こりづらい。

生徒全員のいいところを、全員に書いてもらう。

質問コーナー

教員の母性父性とは、具体的に

遅刻の例だと、学校のルールでは8時半までに来ないといけないのに遅れたよね→父性 今日なにかありましたか?大丈夫ですか?、と生徒をお思いやる→母性

褒めて良くなることはあるのでは?

・クラスメイトが一番効果が高い、そこから褒められるのが一番うれしい ・不公平感、自分の価値観への誘導など。 ・しからないってことは、何年かやって1年間しからないってのは3年かかった。 ・ほめないのは、つい出てしまう。気をつけているうちに出てしまうのは仕方ないけど、気をつける。しょうがないよ先生として受け入れてくれるのではないか。

競争しない学校で競争社会にでていくことの整合性はどうなるの?保てるの?

競争をしている場所ってのは、生産性が上がらないって知っているよって知った上で、入っていくと少しいいんじゃないか。 学校において、そんな先生が1人いたってことは、生徒の助けになるのではないか。

順番に読んでいくことはいいの?

指されるのが苦手な子がいるけど、それは知っておいてね。

探求の時間

ふりかえりとして、5分間で先生の狙いを書いてもらう。20個。 みんなで黒板に1つずつ書いてもらう。 すると、生徒の数だけでる。 57個。

サービスラーニングを導入してから、中途退学率、暴力発生率が大幅に低下した。

野球はやりたいけど、部活は嫌だ。→地域の草野球チーム。 病気がきっかけで部活ができない→少年野球チームのコーチ。 どっちも、すごく認められていい方向に変わった。

部活におしえてほしいって市役所にお願いして探したら、卓球協会の人がきてくれた。

質疑

褒めないって探求学習の課題は、どうしたらいいの?

→褒めない。みんなの前でやったら拍手くらい。 生徒同士で褒めてもらう。 自分には、それを評価することはできないよって。

平均点を出さないって言っても学校は出すのでは?

そういう2つの考え方があるってことを知ることが大事なのか。

田口先生の変えて生き方のプロセスは?

昔は褒める教員だったけど、優秀者を発表する先生だった。 生徒から二度と言わないでって、きつく叱られた。 それから、ほめなくなった。 褒めないように心がけたけど、変わったねって言われたことはない。 急には変われない。ついに出ちゃう。

家庭のフォローはするの?

家庭を耕すってことをしていた。 親の考えをもらう。 それを生徒が褒める。 親子で褒め合わせる。

家庭資産という褒め合う文化のある家庭は成績もいい。

地域の大人に考えを言い合って褒める活動もしてみたけど、うまく行かなかった。

怒こってしまったときは、どうしたらいいのか。

こちらも人間だから怒ってしまうことはある。 それは、仕組みが良くなかったんだ、とおもって改善をする。

怒る距離だったんだと思って、離れてやりすごした。

怒らないと、あとから生徒が「ごめんなさい」って書いてくれることもある。 自分のせいにしないほうがいい。

信頼をどんな風に考えているか、自己肯定感との関係性

生徒を信頼するから、怒らずにすむ。 生徒自身は信頼して、生徒に何かあったんだろうな、と思うようにする。 信頼がない限りは、生徒に。

なぜ、教師が生徒を信頼できるのか。

生徒が出会ってきた人、全員が信頼しなかったとしても、自分が信頼するのが教員なんじゃないかと思っている。

人が何か感じるときの認知過程について認知行動療法から学んだメモ

認知行動療法実践ガイド:基礎から応用まで 第2版 -ジュディス・ベックの認知行動療法テキスト‐  を読んで気になった部分を抜粋します。 認知行動療法をまとめられるほどではないので、完全にメモです。

内容

認知行動療法では、認知モデルを使って、人が出来事から受ける影響を理解する。

状況/出来事→自動思考→反応(感情、行動、身体)

人の感じ方を決定するのは、状況ではなく、状況に対する解釈。 自動思考に人が気づくことは稀である。しかし、そこから起こる感情などの身体反応については遥かに気づきやすい。感情や行動の変化に目を向けることで自動思考が同定できるようになる。

さらに、自動思考には、信念が影響して形成される。 信念は、幼い頃、発達の初期段階から自分を取り巻く環境を理解するために、経験を組織化しながら作られていく。認知行動療法では、非機能的な信念を修正して、機能的な信念を形成して強化していく。

中核信念→媒介信念(ルール、構え、思い込み)→自動思考

  • 構え:失敗するのは恐ろしいことだ
  • ルール:もしそれが手におえなさそうだったら、あきらめよう
  • 思い込み:何か難しいことに手を出すと、自分は失敗するだろう。それを避ければ、自分は安全でいられる。

できるだけ早く信念を修正することが患者のためになるが、初期段階から修正を試みると信頼を失わせて治療関係を危うくしかねない。なので、まずは、自動思考を同定したり修正することに焦点をあてて、中核信念を直接的に修正しようとはしない。 自動思考を同定して、距離を置くことを教える。

患者は、自分の思考が広範囲に渡って偏っていることよりも、特定の場面における特定の思考が偏っているということのほうが受け入れやすい。 表層的な認知を対象とするワークで安堵する経験を積み重ねることで、非機能的な思考の背景にある信念を検討することを受け入れられるようになる。根本レベルの信念を修正することで、将来の再発が防止できる。