やりたいことが狭いけど頑張る人が仕事への向き合い方に対して考えたこと

概要

やりたいことが狭いけど頑張る人が、まわりにちらほら居るのだが雇用されるという選択肢しかとってない。 自分は、そういう人こそ自分で雇用以外の仕事を検討してみたら良いのではないかと思ったので、その考えを残したい。

内容

なぜ、そう思っているのか。

やりたいことが狭いということは、マッチする仕事が少ないということである。 ということは、やりたい仕事が無い雇用されている可能性もあるし、 会社では数少ないやりたい事とマッチする仕事をできる状態にするためにも大変である。

手段として例えば、今の部署で有用性を理解してもらい交渉・説得をする方法もある。

代替案としては、起業や副業がある。

もともと、雇用されるとは安定した収入を得る代わりに言われたことをやるものである。 最近は、すでにある仕事の中でやりたいことに近いことをさせてくれる会社もあるが、必ずしも一致はしない。

そもそも、一度起業や副業ベースで考えることは試してみてほしい。 最終的にリスクや安定度の問題で雇用を選ぶこともあるだろうが、最初から雇用の観点で考えるよりは選択肢が広がる。 なぜなら、やりたいことが価値を生むことであるのに、会社で働くことを前提にしてしまうと今知っている仕事や立場の中でしか選択肢が生まれないからである。 一度、前提だと無意識に考えている思い込みを外しづらくなり、所属した会社の新しい価値提供をして報酬をもらう機会を失ってしまう。 そう考えると、フリーランスや起業家の提供している価値に注目してみるのは良いかもしれない。

やりたいことが狭いけど頑張る人、指示された納得のいかないことに頑張れないと感じている人は、ぜひ一度試してみてほしい。 今後、もうすこし考えるためのヒントを作っていきたい。

結果を求めることに注力できない理由について考えたこと

概要

最近、自分の趣味は過程を楽しみながらも結果を求めることに比重をよせている。 上達するために振り切ってはいないが、多くの同じ趣味を持っている人よりも上達にかなりのウエイトが載っていた。 
しかし、自分の中で結果を求めない趣味があったことに気づいた。 自分の趣味における結果を求めなかったケースとその理由について考える。

内容

最近の自分の趣味としては、絵、写真、卓球などがある。 絵に関しては、最初は模写から入ったものの半年もしないうちにデッサン力を鍛えたり、完成物をイメージする練習をしたり、フリーハンドできれいな線を引く練習をするようになった。 写真も同様に、カメラの機能を覚えた後は基礎的な構図について調べたりしていた。 結果として、 どちらも大学のサークルに入っていたら周りの人からプロを目指しているのかと思われていた。

卓球も同様で、サーブ練習からレシーブ練習、三球目攻撃などの基礎的に点数を取れる方法と、練習が結果につながらないのはなぜなのかの理論をしらべたりした。

将棋は、ほとんどやったこともない年も何年もあるが、昔からやっている趣味であった。 しかし、たまに気分転換にアプリでやっていたゲームである将棋に関しては、上達の王道と呼ばれるような定石を覚えることや、詰将棋をやることなど、基礎を身につけることをあまりしていなかった。 CPU対戦があるので、基本的に相手に困ることは無く勝ちが続くように慣ればレベルを上げるということを繰り返していた。

定石を覚えることに挑戦したこともあるが、覚えるのが楽しくなかったり対局での応用の仕方がわからず挫折した経験から定石を覚えることを辞めてしまっていた。 もちろん、プロの対局もNHKで放送されているものでさえ、時間がかかるため見ることもしたことが殆ど無い。

しかし、こちらの動画を見てから定石を学ぼうと考えるようになった。 https://www.youtube.com/watch?v=6hb3HP2pNoU

3分切れ負けということで、対局時間が圧倒的に短いことと、実況者の人が思考発話しながら対局をしてくれるので何を考えてどう打ったかが分かり、定石の使い方を知ろうと思えたからだ。

逆に考えると、自分が定石を学ぼうと思わなくなったのは、有効性を学ぶこともなかったし、組もうとしていた定石を崩された時に対応できなかったからである。 あとは、使う量に対して覚える量が多く感じてしまい活用しづらかった。

こちらの方の別の動画では、覚える量を減らして定石を使えるようにする方法について紹介されていた。攻め方と、守り方を絞って覚えるということであった。量を覚えなくても良い方法がわかったことで、自分の中でより定石へのハードルが下がった。

趣味に限らず、ライフワークでも自分は基礎理論を学びまくって、現実に応用することで他の人が出せない結果を出すのが好きだったのに、将棋に関してはそれがなかった。

自分が定石を学ぶ時に陥っていた学ばない理由を、他のことに置き換えて他の人が学ばない理由を減らしていきたい。

経営の立場を考える事で会社行動の目的を考える

概要

やる気のある学生さん/若手会社員さんと話をしていると、本当に良いものを提供したいのに 先輩からはそういったことを求められないとの話を聞いたりする。

この辺は、自分も若手時代に大変悩んだりもした。 今回は、それぞれの人に対して、誰から何を求められているのか考える事で整理したい。

内容

先輩社員は、何を求められていて、何を大事にしているから、自分の考えている本当に良いものに賛同してくれないのか。 そういった先輩社員は、長期的に会社の収入を上げるという視点ではなく、今の自分に与えられたミッションを完了させることを目指しているからである。

会社で働く人は、お客さんのために自分の求められていること以外をする人は多くないんではないかと思う。だから、お客さんのためになること、組織のためになることでも、自分の評価/利益にならないことはやらないことになる。

多くの場合、ミッションはいつまでにいくらの契約数だったり数字を達成するかである。 そして、その期限も大変短い。半年、4半期レベルである。 会社のもっと偉い人から、そういったことを求められている。

では会社の偉い人は、なぜそんなことをするのであろうか。 株式会社だと、経営がうまくいっていると株主に思って貰う必要があるからだ。 株主への決算報告(会社経営の成績表)は、4半期ごとに公開していたりする。 そのため、その数字を良くするために社員に4半期ごとにやるべきことを指示するのである。

株式会社の成り立ちを考える。 株式会社は、大航海時代東インド会社からできたとのこと。 航海をするときに、船や乗組員など多くのお金が必要なので1人で出すのが難しいので、 みんなでお金を割って出し合う。 そのとき、まだ航海の成功率はそこまで高くなかったので、全財産を投げ打って出資すると、失敗したときにリスクが多すぎるため、分割して出資できるようにもしている。 そして、航海が成功したら出資したお金が自分に返ってくる仕組みを作ってみんなにお金を出してもらう。

だからといって、顧客や会社のためになることが無理かというとそんなことはない。 偉い人に慣ればなるほど、長期的に利益を出し続ける必要があることを理解している。 今後3〜5年間の中長期計画などを作ったりもする。 そこでは、長期的に利益を出し続けないといけないため、自分の提案がどんなふうに会社のためになるのか伝えられればそういったことも可能になる。

キャリアへの意見の違いを理解するためのフレーミングとしてのIaaS/PaaS/SaaS型キャリア

概要

人によって、キャリアに対してどこまでコントロールしたいかという気持ちが違っていることに気が付きました。 自立していれば自立しているほど、組織からの影響が大きいと不満に感じるように思います。 この自分でコントロールしたいレベルと会社のコントロールしたいレベルが合っていないと入った後に苦労する原因になるし、 タイプが違う人からのアドバイスも悩みの原因となるため、考える切っ掛けにしてもらえたらと思います。

今回は、キャリアの自立度というか、どこまで自分でコントロールしたいかという考え方をクラウドの概念につなげて考えてみます。 無理やりクラウドの概念(IaaS、PaaS、SaaS)っぽくつなげてみたので、専門の方から違うってご指摘があるかもですがお許しください。

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意図的に自分の中に枠組みを作ることで学びの質を上げる

概要

「ハンマーしか持っていなければすべてが釘のように見える」のような言葉もあるが、認知科学的には、人は持っている知識を使って新しい知識を獲得する。 しかし、それは何を考えているかによって、同じものをみても得られるものが異なるということである。

うどん屋を見ても、経営者であれば「この店はこんな安く提供して、どうやって利益をだしているんだろうか」と考え、 他店のうどん屋の店主であれば、その店のうどんのだしと麺について考え、 観光客であれば、観光地として行く価値がどれくらいあるかということを考えるであろう。

心理学で言われる、「カラーバス効果」も近いものであろうか。

そこで、今回は意図的に自分のインプットを変えるための方法と、そのリスクについて検討する。

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課題解決のための丸投げ解決方法「治療」という概念

概要

少し前に書いていたが、継続して卓球教室に通っている。 そこでは、先生が教えることなく、自分がスキルを身につけるということが何度か発生した。 この、先生が教えることなく課題が解決されれる概念を治療と呼ぶこととする。

この方法は教育とビジネスをつなぐことに対して多いに使えると思うため残しておく。

本文

治療が発生した場面の状況説明

case1

卓球の話なので、読み飛ばしてもらって大丈夫です。

卓球で、打つときに力を入れすぎているという課題が発生していた。その症状として、入る率が下がること、回転があまりかからないこと、体重が後ろにかかりすぎている、などが発生していた。 自分で気づいていたのは、入る率が低いという症状だけ。体重が後ろにかかりすぎていることに関しては、他の人からフィードバックをもらった。

そのため、入る率が低いので練習したいと先生に注文した。

そのあと何度か先生と打った後、先生は根本原因を力の入れすぎだと見極めた。そこで、自分に力を抜いて腕を振り下ろすだけでボールを打つことを指示。意味がわからなかったが、それを続けた。 当たり前だが、あまりボールがコートに入ることはなかったが、先生はそれでも良いという。

その後、元どおりボールを打つときに、力が入らないように気をつけるように言われたこと。打球時の音が良いときに、それが良いときの証拠だと自分でフィードバックを受けるための手がかりも教えてもらった。

そうして、練習を重ねた後に、友人と打ち合うとうちづらくなっているとの感想をもらえた。 マシンで打っていても失敗率が1/3くらいになった。

case2

今度は、打つときにフットワークできないという症状に気づいた。少しボールが違うところに帰ってくると動けないため返球ミスが増えるのである。

だから、今度は先生に対して、フットワークができないのでフットワークを含めた練習をしたいと伝えた。

そのあと、先生と数回打った後に、左足から動かないといけないのに、右足から動いていてフットワークできなくなっていることに気づいた。

そこで、右足は動かさずに左足だけ動かして打つ練習を指示した。左脚を後ろに下げて打つらしい。そして、フォアとバックへの切り返しで少し違う動きを混ぜる練習もした。フォアは右足から、バックは左足から動くので違う足を交互に動かす練習を入れて応用したようである。

これが終わってから再度ラリーをすると、びっくりするほど動くことができる。 マシンで打った感じ失敗率が1/2くらいになった。

状況からの考察

これは、生徒である自分は、何も理解してないが指示された非常に制限された(腕を振り下ろすだけででボールを打つこと、左足だけ動かしてボールを打つこと)単純な行動をなんども繰り返すことで問題から脱することができた。

これは、医者がやっている治療に近い行動である。相手に指示はするが、相手は特に理解していなくても病気が治る。 体を動かして治るという意味では、作業療法士柔道整復師の人がやっている治療に最も近い。

トッププレイヤーを目指すなら、こういった治療を受けるだけだとよくないかも知れない。しかし、かけられるリソースには限りがある場合はこういった丸投げをして指示通りに動けばスキルが身につくことは非常に合理的である。

卓球の場合、もっと丸投げする方法もあって、それは先生と試合形式でプレーして弱点を探してもらうということができる。 これは、行動をレビューしてもらうことで、課題箇所を見つけてもらえる。また、先生は、課題を見つけるために、苦手なことや原因を探すことに注力してプレーできるのでとても効率が良い。もっとも丸投げする方法である。

これは、治療といっても健康診断である。生徒本人も何もわからなくても、目標だけ伝えればボトルネックになっている部分を見つけてくれる。ある意味、自覚した症状は健康へのボトルネックであるかどうかは難しい。当たり前すぎて気づけないこともあるからである。極端な例だと、ずっと頭痛がしている人なら、頭痛は常にしていて当たり前と思ってしまうから。自分は乱視が入っているのだが、物の見え方は乱視が入ってる状態が当たり前すぎで自覚はできていなかった。乱視の症状について教えてもらえて、初めて症状を自覚することができた。

相手が何も考えなくても、知らなくてもできるようになる「治療」。 相手できるようになるための方法を教えてトレーニングする「訓練」よりも効果的な場合もあるし、相手にリソースを消費させない素晴らしさがある。

教育や学習支援について、治療は哲学的な問題もあり使われてないのではなかろうか。 もうすこし、適所で使うことで学びの効果を高める手段になればと思う。

発表資料に対して周りの人からアドバイスを受けて納得しづらい過去について考えたこと

概要

過去に勉強会の登壇時の内容に、自分の発表を役に立ちづらい形に改悪するアドバイスを何度も貰ったことがある。 「情報量が多すぎる」や、「プレゼンとはこうあるべきだ」などである。
 しかし、過去に自分が役に立ったと思う発表を考えると、 和波さん、馬田さん、安斎さん、などの情報が多いし体系化された発表である。 役に立ったと感じる基準は、自分の行動や思考に対して大きな変化をさせたものである。

そこで、「いい発表とはどんなものか」を考えるときに変に一般的な意見に引きづられないための学びを残す。

内容

自分が役に立った発表

過去に参加した勉強会のスタッフの方に、そのときの勉強会で役に立ったのはどの発表ですか?と聞かれました。 よく考えると有料の勉強会なのに、あまり印象に残ってない。ワークショップ温泉状態になってしまいました。

逆に考えて、勉強会で学んで役に立ったものを挙げると和波さん、馬田さん、安斎さん、などの情報が多いし体系化された発表である。 和波さんの、起業家としての思考とサラリーマンとしての思考の向き不向きのスライドも何度も人に紹介したことがあるし、 ビジネスモデル症候群の発表にあった学問の体系や、情報の拡散モデルのようなものもよく使っている。

また、馬田さんは海外の本の内容を多くまとめてくれている。 馬田さんの資料は、発表を聞いた後も何度も読み込んで自分の行動を変えることに役立てた。 スタートアップとして適切なアイデアと、その検証方法や、そのときに引っかかるバイアス、 営業やカスタマーサポートは、どんな人を採用して、同接するべきか、CEOの振る舞いなど。

安斎さんのワークショップの講義は、ワークショップ設計時に何度も参照しながら作っている。 複数の問いの分類と組み合わせ方については、有料の研修で見せていただいたがよく使う。

自分の場合は、何かをするときに参照するもの、人に見せながら説明するときに使えているものが、継続的に自分の糧となっている。

自分の発表時の対策

では、自分の発表を役に立ちづらい形に改悪するアドバイスに対してどう立ち向かうのか。

まずは、理想のズレを無くす。 そのときは、なぜそういった意見が出ているのか考えること、その人の理想とする形を聞いてみる。 その後、自分の理想について説明するものが何か、どんな状況を想定しているかを伝える。 そのうえで、まだ伝わりづらいことがあれば聞いてみる。

そして、他に自分と似た勉強会での学びの使い方をしている人に聞いてもらったり、 診てもらうことが重要ではないかと考える。