卓球教室でのコーチによる教え方の違いに対する考察(コンテンツとフィードバック方法)

過去にも書いた卓球教室ネタを。 継続して同じ卓球教室に参加しているのですが、これまでに4人のコーチにマンツーマンで 教えてもらうことができました。 同じ卓球教室でも教え方や教えるコンテンツといったものは統一されておらず、 コーチごとに教え方や教える内容が違っていました。
そのため、気になった違いに対して考察してみます。

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教育心理学概論の紹介

概要

何度も、教育心理学概論の紹介をこちらのブログでも実施しているが、本全体についての紹介は特にしていなかった。 教育心理学概論のレビューを書く使命が回ってきたので、感想をこちらにまとめたいと思う。

内容

この本は、自分の人生に多大な影響を与えてくれた非常に大切な本である。最後にその思いを書いておく。

教育心理学概論はどんな本か

認知科学、学習科学の第一人者であるお二人の研究者の方が、認知科学を中心に各分野の研究を紹介しながら、人が賢くなる仕組みについて説明した本である。 全体の流れは、人の学ぶ仕組みを科学的に説明、子供の学習過程の実験を元に認知過程の変化を紹介、授業例とその裏にある科学的な仕組みの紹介、時代に対応して変わる教育の形態の紹介と今後の展望のようになっている。 特に、学習過程の中でも、相互作用についての研究を中心にされているため、そちらの観点を学ぶ際にも役に立つ。(6章、12章)

また、教育者、マネージャー、父母、学習者など、幅広い人に多くの学びをもたらしてくれるだと考えている。 「教えたはずのことができない理由」「教師が居なくても生徒が学ぶようになる仕組み」「必要なときに使えて発展し続ける学びの獲得方法」などなど、多くのことが得られた。 多くの研究内容を、短時間で流れとともに理解するのに適した書籍でもある。

思い

Amazonのレビューにもあるが、分かりやすいか分かりづらいかというと、初めて読む方からすると難しいであろう。 なにしろ、これまでの学びに関わる研究分野が多く紹介されているし、それぞれの論理展開はそれぞれの研究を理解しないと十分に理解しきれないかもしれない。 
私は、この本を1回で全てを理解できる本だとは思っていない。その分、何度読んでも多くの学びを得られる本だと思っている。

私は、この本はが、私の人生にとても大きな影響を何度も与えてくれたことに感謝している。 1つめは、自分の学生時代に考えて教師に提案していた勉強方法のあり方が誰からも受け入れられず悲しい思いをしていたが、こちらの本を読むことで初めて肯定されたと感じ、それを発展させていきたいとも感じた。この本に出会ってから、認知科学や学習科学の分野の専門書を読み研究を学ぶようになった。

2つめは、他の人ができないことを理解できない人間であったことを変えてくれた。リンダ問題を紹介しながら、どちらが正解などではなく考え方の枠組みが違うと教えてくれたからだ。自分は、リンダ問題を集合の問題として捉えられない人はダメだし、学んだことを正しく理解できない人はダメだと思っていたときもあった。しかし、この本は、そういった考え方をすべてとっぱらってくれたし、それが現場での仕事にも多いに役立った。

3つめは、学びの場の作り方が大きく変わった。人に教えることが好きで、講義形式の発表資料をいくつも作ることがあったし、そこでは正解を覚えてもらうことを求めていた。しかし、人は気づきを得て自分から得た学びの方が役に立てやすいことを知り、教える人からファシリテーターに変わることになった。

書ききれないので、この辺にしておく。

最後に、この本をきっかけとして多くの素敵な人々と出会えたことである。この本の素晴らしさを人から教えてもらい、皆で学び、次の学びの場を作っていくサイクルができた。

「ビジネスモデル症候群」を最速レビューしてみる

概要

一時期、起業界隈で盛り上がったあの和波さんのスライド新規事業・起業を妨げる「ビジネスモデル症候群」とはが 書籍になって帰ってきました。ということで、じっくり読ませていただきました。 感想を簡単に残したいと思います。

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卓球教室での学び方と受験の学び方を比較して考察

概要

最近、卓球をはじめたことで、何度か卓球教室に参加してみました。 教育心理学関係のイベントの準備をしているからということもありますが、卓球を教えてもらっている間に多くの学びを得られたので残しておきます。 今回は、卓球の練習計画を受講者がどこまで考えているかから、受験とチームでの業務の2つと比較して深めたい。

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昇給制度に最適化せずに労働者が賃金をあげるためにできること

概要

経済学から価格の決まり方を学んだので、それを労働者の賃金や市場価値をあげることに適応して考える。 エドガー・シャインの3つの問いで言われているWillCanMustの考え方も使い考察する。

今回は、社内の昇給ルールに最適化する方法は除外する。 これは、会社のルールから逆算して行動するくらいの行動しかできない上に、 多くの会社では早い段階で上限を迎えてしまうことが多いからである。

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前向きな学びを取り入れるための講義の問い

概要

教育心理学的に、教師が講義形式で一方的に教えるよりも、学習者に問いを考えてもらう方が学習効率が上がると言われている。 そのため、資本論を題材にワークの問いを考えて整理した過程を紹介する。

  • 持ち帰って欲しいことを決める
  • 問いの分類をする
  • 問いを作る
  • 問いから考えることを検証する
  • 問いの時間とセッション時間から使用する問いを選択する
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